ガラスをDIYで修理する方法|用意しておきたい道具と作業の手順

「ガラスをDIYで修理したい」「必要な道具や作業の手順を教えてほしい」と親並みではありませんか。
コストを抑えられるため、できれば自分で修理したいと考える方も多いでしょう。
幸い、「傷」「ひび」「割れ」などのトラブルは、DIYで修理可能です。
ここでは、それぞれの修理で必要になる道具と修理の手順をわかりやすく解説しています。
ガラスのトラブルでお困りの方は参考にしてください!
ガラスをDIYで修理する方法
ガラスは、専門業者に依頼しなくても修理できます。
DIYで修理する方法を、ケース別に解説します。
ガラスの傷が軽度の場合
何かしらの原因で、ガラスが傷つくことがあります。
放っておくと目立つため、修理したくなりますよね。
軽い傷であれば、DIYで目立たなくすることが可能ですよ。
ここでは、歯磨き粉とリペアキットを使用する方法を紹介します。
歯磨き粉を使用して修理する
傷が非常に浅い場合は、歯磨き粉を使って修理できる可能性があります。
対象となる傷の目安は、指で触れたときに凹凸を感じないものです。
まずは、以下の道具を準備しましょう。
【用意するもの】
- 研磨剤入りの歯磨き粉
- 乾いたタオル
- 濡れたタオル
ポイントは研磨剤入りの歯磨き粉を選ぶことです。
研磨剤の例として次の成分があげられます。
【研磨剤の例】
- 無水ケイ酸
- 含水ケイ酸
- 酸化チタン
- 炭酸カルシウム
- シリカ
市販されているホワイトニング用の歯磨き粉は、粒子の大きな研磨剤を配合している傾向があります。
この目的での使用に適していますよ。
作業の基本的な流れは以下のとおりです。
【作業の流れ】
- 濡れたタオルでガラスの汚れを取り除く
- ガラスが完全に乾くまで待つ
- 研磨剤入りの歯磨き粉を乾いたタオルに塗布する
- 3のタオルを使ってガラスの傷を軽く擦る
- 30秒ほど擦ってから傷が消えていることを確かめる
- 傷が残っている場合は再び擦る
- 濡れたタオルでガラスに付着した歯磨き粉を取り除く
ポイントは、軽い力で円を描くようにガラスの傷を擦ることです。
リペアキットを使用して修理する
小石がぶつかってできた軽い傷などは、ガラスのリペアキットを使って修理できる可能性があります。
基本的には自動車用の製品ですが、自宅の窓ガラスにも利用できます。
道具一式が揃っているため、製品を購入すれば、自分で用意するのはタオル程度です。
リペアキットはカー用品店やホームセンターなどで販売しています。
基本的な作業の流れは次のとおりです。
【作業の流れ】
- 濡れたタオルでガラスを拭いて傷周辺の汚れを取り除く
- ガラスと傷を完全に乾かす
- 付属のピンを使って、補修液が浸透しやすいように傷を開口する
- 傷の位置にあわせて、固定用の板をガラスに取り付ける
- 4にインジェクターをセットする
- インジェクターに補修液を注入する
- 傷にUVレジンを垂らしてフィルムを貼り付ける
- 完全に硬化してからUVレジンを削り取る
- コンパウンドで仕上げる
具体的な作業の流れは製品ごとに異なるため、付属の説明書を必ず確認しましょう。
ガラスにひびが入った場合
硬いものがぶつかった、大きな温度差が生じた(=熱割れ)などの理由で、ガラスにひびが入ることもあります。
放置するとガラスが崩れ落ちる可能性があるため、早めの対処が重要です。
ここでは、基本的な応急処置の方法を紹介します。
最終的には、ガラスの交換を検討しましょう。
補修テープを使用して修理する
手軽さを重視したい場合は、補修テープを使用する修理がおすすめです。
ここでいう補修テープは、ガラス用補修テープまたは多用途補修テープを指します。
さまざまな素材を簡単に接着できる点、耐候性や耐水性に優れる点が特徴です。
布製のガムテープを代用することもできますが、耐候性や耐水性を備えていないため、すぐに剥がれてしまう恐れがあります。
ガラス用補修テープや多用途補修テープは、ホームセンターなどで購入できますよ。
基本的な作業の流れは以下のとおりです。
【作業の流れ】
- 可能であれば、濡れたタオルなどでガラスの汚れを拭き取る
- ガラスを完全に乾かす
- 補修用テープをひびよりも大きくカットする
- 気泡ができないように注意しながら補修テープをひびに貼る
見栄えが気になる場合は、補修テープで四角形などの形に整えるとよいでしょう。
お洒落とはいえませんが、形を整えることで違和感を抑えられます。
接着剤を使用して修理する
修理後の見た目が気になる場合は、接着剤を使用する方法が適しています。
ここでいう接着剤は、ホームセンターなどで販売しているガラス用の接着剤です。
一般的な製品は、ガラスを接着できないため注意してくださいね。
基本的な作業の流れは次のとおりです。
【作業の流れ】
- ひびに入り込んでいる汚れ、ガラスの汚れを落とす
- ガラスを完全に乾かす
- ガラス用接着剤のノズルをひびの一番下にあてる
- 接着剤を注入しつつ、ひびに沿って上へ移動する
- 接着剤が乾いてから、はみ出した部分を付属のはがし液などで取り除く
接着剤選びのポイントは、色を確かめることです。
透明のガラスに、色がついている接着剤を使用すると目立ってしまいます。
また、紫外線の影響にも注意が必要です。
透明のものでも、時間の経過とともに変色することがあります。
応急処置であれば気にする必要はありませんが、
念のため押さえておきたいポイントです。
ガラスが割れた場合
窓ガラスが割れてしまった場合は、ガラスの交換が必要です。
トラブルを防ぐためにも、できるだけ早めに作業を進めましょう。
交換の基本的な手順は次のとおりです。
【作業の流れ】
- 窓をサッシごと外す
- 割れたガラスをサッシから外す
- 新しいガラスをサッシに取り付ける
- サッシを戻す
各手順のポイントを詳しく解説します。
窓をサッシごと外す
ガラスを交換するため、まずは割れたガラスをサッシごと外します。
ちなみに、サッシはガラスをはめる「框(かまち)」と窓を取り付ける「枠」で構成されますが、ここでは「ガラス+框」と考えてくださいね。
基本的には、次の手順で外せます。
【用意するもの】
- 軍手
- プラスドライバー
【取り外す手順】
- サッシの上部についている「はずれ止め」をプラスドライバーで緩める
- サッシを下から持ち上げて外す
「はずれ止め」は、ある場合とない場合があります。
また、取付位置や外し方もさまざまです。
外し方の詳細は、窓枠に貼られたシールに記載されていることが多いです。
窓はある程度の重さがあるため、取り外す前に立てかける場所などを確保してくださいね。
割れたガラスをサッシから外す
ガラスは、上下4本(上右側、上左側、下右側、下左側)のビスでサッシに固定されています。
次に、ビスを緩め、サッシを分解して、割れたガラスを取り外します。
用意するものと基本的な作業の流れは次のとおりです。
【用意するもの】
- 軍手
- プラスドライバー
- タオル
- ゴムハンマー
【作業の流れ】
- サッシの上右側(または上左側)のビスをプラスドライバーで外す
- サッシの下左側(または上右側)のビスをプラスドライバーで外す
- L字の状態で枠を外す
- ガラスを外す
- ゴムパッキンを外す
- サッシをタオルなどで掃除する
一般的なサッシは、下側に戸車用のビスもついています。
上下にビスが並んでいる場合は、原則として上側のビスを外してください。
枠が外れにくい場合は、ゴムハンマーで軽く叩くとよいでしょう。
割れたガラスで、ケガをしないように気をつけてくださいね。
ゴムパッキンは、状態がよければ再利用できます。
新しいガラスをサッシに取り付ける
ゴムパッキンを新しいガラスに巻いてサッシを組み立てます。
用意するものと基本的な作業の流れは次のとおりです。
【用意するもの】
- 軍手
- プラスドライバー
- 新しいガラス
- ゴムパッキン
- マスキングテープ
- 霧吹き
【作業の流れ】
- 新しいガラスにゴムパッキンを巻く
- マスキングテープでゴムパッキンを固定する
- 取り外したときと反対の手順で2をサッシにはめる
- 反対側のサッシも同様にはめる
- サッシをビスで固定する
- 手で引っ張ってマスキングテープを取り除く
ゴムパッキンをマスキングテープで固定すると、作業を行いやすくなります。
固定する箇所の目安は、一辺につき2〜3か所です。
サッシにガラスをはめ込みにくい場合は、滑りをよくするため霧吹きで水をかけてくださいね。
サッシを戻す
最後に、サッシを窓枠へ戻します。
基本的な手順は次のとおりです。
【作業の手順】
- サッシを上のレールに差し込む
- サッシを下のレールに差し込む
- 取り外したときと反対の手順ではずし止めをセットする
以上で、ガラスの交換は完了です。
ケースによっては、取り外し、取り付けが難しいこともあります。
サッシに貼り付けられているシールなどを確認しつつ、作業を行ってくださいね。
ガラス交換に必要な道具
ガラス交換では、さまざまな道具を使用します。
使用する道具を改めて整理しましょう。
【用意するもの】
- 新しいガラス
- 新しいゴムパッキン(必要であれば)
- 軍手
- プラスドライバー(軸長5cm以上)
- タオル
- マスキングテープ
- ゴムハンマー
- 霧吹き
新しいガラスを用意するときは、サイズと厚みに注意が必要です。
サイズは以下の方法で算出できます。
新しいガラスのサイズ=サッシの内寸+12mm
窓枠の内側に上下左右各6mmが隠れる構造のため、上記の計算式でサイズを求められます。
ポイントは、ゴムパッキンではなくサッシの内寸を測ることです。
正確性を重視したい場合は、サッシを外してから測っても構いませんよ。
ガラスの修理を専門業者に依頼する際の注意点
ガラスの修理を専門業者へ依頼することもできます。
ただし、依頼先は慎重に選ぶ必要があります。
次のトラブルなどが考えられるためです。
【トラブルの例】
- 不明確な理由で追加料金を請求される
- 事前に費用についての説明がない
- 依頼から訪問まで時間がかかる
いわゆる悪徳業者がいることも事実です。
実績などを確かめてから、信頼できる専門業者へ依頼してください。
DIYであれば、このようなトラブルを確実に回避できますよ。
ガラスの修理はDIYでもできる!
ここでは、DIYでガラスを修理する方法について解説しました。
傷、ひび、割れとも、自分で修理できます。 DIYのメリットは、コストを抑えやすく、達成感を得られる点です。
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