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【額縁の表面カバー】ガラス・アクリルのメリットとデメリット

絵画や写真、表彰状などを保護したり、美しく見せたりするのに役立つ額縁。ただ、実際に購入しようと考えた際、額縁の表面カバーにはガラス素材のものとアクリル素材のものがあることを知り、どちらにしようか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

 

そこで、額縁の表面カバーを考えるうえで押さえておきたいガラスとアクリルそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。この記事を読むことで、それぞれの素材の違いがわかるようになるので、目的に近い素材を選びたい方はぜひ参考にしてみてください。

ガラスとアクリルの違い

ガラスとアクリルは、どちらも透明感があり、さまざまな用途で使われている身近な素材ですよね。
この2つは、細かく見ていくとさまざまな違いがあります。ここでは、重さと汚れにくさ、強度、見栄えの違いを紹介します。

重さ

重さを比較すると、アクリルよりもガラスの方が重いです。
額縁の場合は基本的に壁にフックを取り付け、そこに引っかける形になります。そのため、額縁のサイズによってはガラスの表面カバーを選択すると全体的に重くなってしまい、取り付けたフックの荷重制限に引っかかる可能性があるので、注意したいですね。

 

ピンが太いタイプのフックはピンが細いものと比較して重さのあるものでも耐えられます。ですが、特に賃貸住宅の場合は壁に大きな穴を開けるのが難しいので、軽いものを選びたい方はアクリルが向いていますよ。
他にも、郵送する際の重さを抑えたい場合もアクリルがおすすめです。

汚れにくさ

汚れにくさでいうと、ガラス素材を使った表面カバーが適しています。
これは、アクリル素材だと静電気によって空気中のホコリや糸くずなどが付着してしまうためです。アクリルの表面カバーを使用した額縁だと、いつの間にかホコリだらけになっているということも。

 

ガラスの場合は静電気が起こらないのでホコリが付着しにくく、綺麗な状態を保ちやすくなります。

強度

アクリルとガラスでは「強度」の意味が異なります。一般的に、衝撃に対する強さ(割れにくさ)はアクリルの方が優れています。一方で、表面の硬さや傷のつきにくさ、熱に対する耐性はガラスの方が高いという特徴があります。

 

たとえば、展覧会などで額縁を頻繁に持ち運ぶ場合、アクリルは落としても割れにくく安心ですが、表面に細かい傷がつきやすい点に注意が必要です。逆に、ガラスは傷がつきにくく透明感も長持ちしますが、落下などの衝撃で割れる危険性があります。

 

ガラスが細かい傷や熱に強いとはいえ、安全性に関しては必ずしもアクリルより優れているとはいえません。
たとえば、地震が起こった際に高いところに飾っていた額縁が落ちてカバーのガラスが割れてしまったとなると、それを踏んで怪我をしてしまう可能性もありますよね。特に日本は地震が多い国なので、揺れによる衝撃で落ち、割れてしまう可能性も考えておきたいところです。

見栄え

見栄えは、ガラスのほうが優れています。
特に大きな作品に使用する額縁の場合、アクリルの表面カバーだと真ん中あたりがたわむこともあります。すると、場所によって光の当たり方や見え方が変わってしまうこともあるので、見栄えに影響する可能性を考えておきたいですね。

 

ガラスもごくわずかにたわむことはありますが、アクリルと比べるとたわみにくく、安定感があるため、大きな額縁にも適しています。

 

ただし、小さな額縁であればアクリルのたわみはあまり気にならないため、軽さや安全性を重視したい場面ではアクリルを選ぶのも良いでしょう。

額縁の表面カバーはガラスとアクリルどちらがよい?

紹介してきたように、ガラスとアクリルはそれぞれ特徴が異なるので、どちらかが一方的に優れているとはいえません。どちらにしようか悩んでいる場合は、以下の比較表を参考にしてみてください。

 

ガラス アクリル
重さ 重い 軽い
ホコリ・傷 つきにくい つきやすい
割れやすさ 割れやすい 割れにくい
たわみ 多少ある ある

 

このような違いがあるので、作品の脆さや展示する場所、大きさによってもどちらが適しているか変わります。実際に額縁を飾る場所も含めて検討してみてくださいね。

額縁の表面カバーにガラスを選ぶメリット・デメリット

ここでは、額縁の表面カバーにガラスを選ぶメリットやデメリットについてさらに深く解説していきます。

メリット

ガラスはアクリルとは異なり、たわみが発生しないメリットがあります。長く使用していてもたわむことがないため、長年にわたって美しい作品を楽しめますね。

 

硬くて傷がつきにくいのも特徴です。割れない限り、長持ちする素材なので、地震時の揺れ対策をしながら利用してみてはいかがでしょうか。
また、詳しくは後ほど紹介しますが、反射を抑えたガラスもあります。飾る場所によっては照明の反射で見えにくくなってしまうこともありますが、ガラスの種類を変えることで対応可能なのもメリットです。

デメリット

ガラスのデメリットとしては、重さがあること、衝撃を加えると割れてしまうことが挙げられます。大型の作品の場合、表面カバーにガラスを選択するとかなりの重さになることから、安全のためには落下を防ぐためフックの強度や飾り方を考えなければなりません。

 

また、落ちるなどして割れてしまった場合はガラス片で怪我をする恐れがあるだけではなく、中の作品が傷ついてしまう可能性があるのもデメリットです。

 

湿気をほとんど通さないことから、結露が発生すると内部に湿気がこもり、カビが生える原因になることもあります。ただし、ガラスの密閉性が高いことで空気中のカビ胞子やホコリが入りにくいという面もあり、使用環境や保管状況によって影響は異なります。

額縁の表面カバーにアクリルを選ぶメリット・デメリット

続いてアクリル素材についてです。額縁の表面カバーにアクリルを選ぶメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット

アクリルの重さはガラスの半分ほどと軽量でありながら、強度にも優れているのがメリットです。ガラスと比較して割れにくいので、万が一の地震に備えておきたいと考えている方に向いています。

 

また、割れた場合でも粉々になることは少ないのもメリットです。割れたあとの片付けがしやすいのもメリットといえますね。

 

アクリルの中には、UVカット機能がある製品もあり、紫外線による色あせや劣化を防げるのもメリットです。

デメリット

ガラスより柔らかいので、傷がつきやすいのがデメリットです。日常的に清掃を続けるだけでも細かい傷が少しずつ蓄積されていきます。そのため、擦り傷などがひどくなった場合は交換を検討した方がよいですね。

 

また、静電気を帯びやすい素材であることから空気中のホコリが付着しやすいのもデメリットといえます。

 

それから、熱に弱いので、熱を持つスポットライトを浴びる場所に飾るのには適していません。

 

大きな額縁で使用した場合や、経年劣化によってたわみが発生する可能性があるのもデメリットとして押さえておきたいポイントです。

額縁の表面カバーを選ぶ際のポイント

額縁の表面カバーを選ぶ際、アクリルよりもガラスの方が選び方は難しいといえます。
よくある失敗が、表面カバーとしてガラスを選択したところ、作品の見え方に影響してしまったということ。失敗を防ぐためには、光の反射について押さえておく必要があります。

 

額縁を飾る位置と照明の関係によっては、額縁のガラスカバーに光が反射してしまうことがありますよね。一般的なフロートガラスと呼ばれる種類だと光が反射しやすいといえます。

 

そこで、おすすめなのが無反射ガラスです。ガラスの表面に小さな凸凹がついていて、その凸凹によって光が拡散することにより反射しにくくなります。光が反射しやすい場所にガラスカバーの額縁を飾りたい方は無反射ガラスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

ただし、無反射ガラスは作品とカバーの距離があると、すりガラスのようにぼやけて見えてしまいます。額縁の種類によっては作品とカバーの間に距離ができてしまうものもあるので、こういった場合は低反射ガラスまたは通常のフロートガラスが向いていますよ。

 

表面カバーとの距離も確認したうえで適した方を選んでみてくださいね。

どちらを選ぶかで特徴が異なる

額縁の表面カバーの中でも代表的な素材であるガラスとアクリルの特徴について紹介しました。額縁というと中の作品に注目が集まりますが、表面カバーをガラスとアクリルのどちらにするかによってもいろいろなポイントが変わってくるので、慎重に選びたいですね。

 

コダマガラスでは、絵画や表彰状、写真などを飾るための額縁に使用するガラスのオーダーに対応しています。反射を抑えるために活躍する無反射ガラスや、低反射ガラスも取り扱っていますので、お問い合わせください。