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網入りガラスの価格・種類・用途と交換前に理解しておきたいポイント

一定の条件を満たす建物は、網入りガラスの設置を義務づけられています。導入前に価格を調べたいと考えていませんか。

 

網入りガラスの相場は、20,000~35,000円程度です。設置箇所によっては、網入りガラスを購入してDIYで対応することも可能です。

 

ここでは、網入りガラス単体の価格と設置方法別の価格を紹介するとともに、網入りガラスの種類、特徴、用途などを解説しています。導入を検討している方はぜひご覧ください!

網入りガラスとは

網入りガラスは、金属線(ワイヤー)を封入した板ガラスです。防火設備用ガラス、ワイヤーガラスなどと呼ばれることもあります。網の形状で以下の種類にわかれます。

 

【種類】

  • 菱形ワイヤー
  • クロスワイヤー
  • 線入りガラス

おもな特徴は、割れたときに破片が飛び散ったり崩れ落ちたりしにくいことです。火炎で割れても穴が空きにくいため、延焼や類焼を防ぐ効果を期待できます。したがって、防火地域、準防火地域にある建物は、建築基準法で定められた場所に設置を義務づけられています(線入りガラスは対象外)。

 

ただし、耐熱ガラスを使用しているわけではありません。一般的な板ガラスと同じく、110℃で割れる恐れがあります。

 

また、防犯用でもありません。網が入っていても、硬いもので叩くと簡単に割れるので注意が必要です。

網入りガラスの価格はどのくらい?

価格の目安は、サイズ、厚み、種類などで異なります。以上を踏まえたうえで、90cm×90cmサイズの相場を紹介します。

 

種類 価格の目安
透明(クリア) 30,000円程度
型板(かすみ) 20,000円程度
複層ガラス 25,000~35,000円程度

 

複層ガラスは、2枚のガラスの間に中空層を設けたガラスです。断熱性能に優れるなどの特徴を備えます。いずれの種類も、具体的な価格は業者によって異なります。交換時のトラブルを避けるため、業者の信頼性をチェックすることも大切ですよ。

網入りガラスに交換する場合はいくらかかるのか

実際に、網入りガラスに交換する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。方法別にかかる費用の目安を紹介します。

自分で交換する場合

DIYでも網入りガラスを交換できます。費用の目安は43,500円程度です。参考に、内訳を紹介します

 

項目 費用
網入りガラス代(クリア・90cm×90cm) 30,000円~
ガラス吸盤 10,000円
ドライバー 1,000円~
変成シリコン 1,000円~
コーキングガン 500円~
養生テープ、軍手、カッターナイフなど 1,000円~
合計 43,500円~

 

工具類は、原則として繰り返し使えます。複数個所のガラスを交換する場合は、1カ所あたりにかかる費用を抑えられます。一定の手間はかかりますが、費用を抑えやすい方法です。

ガラスの専門業者に交換を依頼する場合

ガラスの交換を専門業者に依頼することもできます。費用の目安は49,000円程度です。参考に、内訳を紹介しますね。

 

項目 費用
網入りガラス代(クリア・90cm×90cm) 30,000円~
施工料金 10,000円~
廃棄料金 5,000円~
出張料 4,000円~
合計 49,000円~

 

DIYに比べて、一般的に費用は高くなります。実際にかかる費用は、作業の内容や依頼する専門業者で大きく異なります。たとえば、運搬代、足場代などがかかることもあります。相場より高くなることがあるため、見積もりをとって詳細を確認することが大切ですよ!

サッシごと交換する場合

ガラスと一緒にサッシを交換しなければならないこともあります。主なケースは以下のとおりです。

 

【サッシを交換するケース】

  • ガラスとサッシのサイズ、厚みが合わない
  • サッシが劣化している、壊れている
  • サッシからガラスを外せない

これらのケースでは、上記の費用に加えてサッシ代もかかります。参考に、費用の目安を紹介します。

 

項目 費用
網入りガラス代(クリア・90cm×90cm) 30,000円~
サッシ代 20,000円~
施工料金 10,000円~
廃棄料金 5,000円~
出張料 4,000円~
合計 69,000円~

 

サッシも交換する場合は、69,000円程度かかります。取り付けるサッシのサイズや材質などに応じて、費用が大きく変動します。

網入りガラスが割れたときは保険が適用されるって本当?

網入りガラスが割れた原因によっては、加入している火災保険や地震保険を適用できる可能性があります。補償の対象になる事故の例は以下のとおりです(詳しくは保険証券でご確認ください)。

 

保険の種類 事故の例
火災保険 火災・落雷・爆発・破裂、風災・雹災・雪災、水災、不測かつ突発的な事故、建物外部からの物体の落下・飛来・衝突、盗難による損傷など
地震保険 地震の振動による破損など

 

不測かつ突発的な事故は、予測できない事故でその原因や起きた日がわかっている事故です。具体的な保険適用の可否は、保険会社が判断します。補償を受けられる可能性がある場合は、相談してみることが大切ですよ。

網入りガラスの使用が適している場面

おもに防火地域、準防火地域にある建物で使用されています。建築基準法で設置を義務づけられているためです。

 

防火地域又は準防火地域内にある建築物は、その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火戸その他の政令で定める防火設備を設け、かつ、壁、柱、床その他の建築物の部分及び当該防火設備を通常の火災による周囲への延焼を防止するためにこれらに必要とされる性能に関して防火地域及び準防火地域の別並びに建築物の規模に応じて政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものとしなければならない。

引用:e-Gov法令検索「建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)

 

「延焼のおそれのある部分」は以下のように定められています。

 

隣地境界線、道路中心線又は同一敷地内の二以上の建築物(延べ面積の合計が五百平方メートル以内の建築物は、一の建築物とみなす。)相互の外壁間の中心線(ロにおいて「隣地境界線等」という。)から、一階にあつては三メートル以下、二階以上にあつては五メートル以下の距離にある建築物の部分をいう。

引用:e-Gov法令検索「建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)

 

網入りガラスは「防火設備の構造方法を定める件」で防火設備として認められています。

出典:(pdf)国土交通省「○防火設備の構造方法を定める件

 

また、線入りガラスは、防煙垂れ壁に利用されています。防煙垂れ壁は、火災時に煙の拡散を防ぐため天井から垂れ下げられた壁です。このほか、什器の天板や機械ののぞき窓などにも利用されています。

網入りガラスの種類

厚みの種類は、6.8mmと10mmです。また、網の形状で以下の3種類にわかれます。

 

名称 網の形状
菱形ワイヤー クロスしたワイヤーが菱形になっている
クロスワイヤー クロスしたワイヤーが格子形になっている
線入りガラス 等間隔で線状にワイヤーが並んでいる

 

※線入りガラスは、網入りガラスとは異なり、防火設備として認定されていません。
使用するガラスにも次の種類があります。

名称 概要
透明(クリア) 一般的に使用されている透明の板ガラス
型板(かすみ) 片面に凹凸の加工を施した板ガラス

 

型板(かすみ)は、適度に光を取り入れながら、視線を遮れますよ。

網入りガラスのメリット

網入りガラスのおもな強みとして以下の点があげられます。

メリット①割れてもガラスが飛び散る心配が少ない

ガラスに網を封入しているため以下の特徴を備えています。

 

【特徴】

  • 割れたときにガラスが崩れ落ちにくい
  • 割れたときにガラスの破片が飛び散りにくい

ガラスが割れても穴が空きにくいと言い換えられます。したがって、火災時に火炎、火の粉の侵入ならびに類焼、延焼を防げる可能性があります。

メリット②断熱性に優れている

複層ガラスの中には、製品を構成するガラスに網入りガラスを採用しているものがあります。おもな特徴は、複層ガラスと網入りガラスの長所を兼ね備えていることです。それぞれの長所として以下の点があげられます。

 

【長所】

  • 防火性能が高い
  • 断熱性能が高い

一定の防火性能を備えつつ、建物の断熱性能を高められる可能性があります。

 

結露の発生を抑制できる点もポイントです。ただし、通常の網入りガラスよりコストがかかります。

 

また、断熱性能にこだわりたい場合やサッシの結露を防ぎたい場合は、窓ガラスだけでなくサッシの交換も求められます。

メリット③耐用年数が長い

耐用年数の目安は10年前後です。問題が生じなければ、20年以上使用できるケースもあります。具体的な寿命はケースで異なります。長く使い続けたい場合は、グレチャンを定期的に交換するなど、メンテナンスを行うことが大切です。

 

グレチャンにひびが入っている場合やグレチャンが硬くなっている場合は、交換が必要と考えられます。

 

交換作業はDIYでも可能です。ガラスサッシ枠のグレチャンは、ネット通販やホームセンターなどで購入できますよ。

網入りガラスのデメリット

続いて、網入りガラスのデメリットを紹介します。

デメリット①熱割れが発生する可能性がある

膨張差で、ガラスにひびが入ったり、ガラスが割れたりする現象を熱割れといいます。原因は、直射日光などでガラスが不均一に温められることです。温度差でガラスの強度を超える膨張差が生じると熱割れが起きてしまいます。網入りガラスは、熱割れが起こりやすいと考えられています。ガラスを切断するときに傷ができて強度が低くなりやすいためです。ガラスとワイヤーに膨張率の差があることも理由と考えられます。

デメリット②防犯効果は低い

網を封入しているため、割れにくい、防犯に役立つと思われがちですが、原則として防犯性能は期待できません。一般的な板ガラスを使用しているうえ、網も簡単に引きちぎれるためです。ハンマーなどで叩けば割れてしまいます。

 

使用する前に、用途を理解しておくことが大切ですよ。

網入りガラスを長持ちさせるためにできること

網入りガラスを長持ちさせるため注意したいのが熱割れです。熱割れは次の方法などで予防できます。

 

【予防方法】

  • エアコンの冷風・温風をあてない
  • エアコンの室外機を近くに置かない
  • ストーブを近くに置かない
  • 窓ガラスにフィルムなどを貼らない
  • 直射日光を避ける

ポイントは、ガラス内の温度を均一に保つことです。網入りガラス周辺の環境を見直すことをおすすめします。

網入りガラスは1枚からオーダーできます!

ここでは、網入りガラスの価格、種類、特徴などを解説しました。価格の目安は、20,000~35,000円程度です。DIYで交換する場合は工具代、専門業者に依頼する場合は施工料金などが追加でかかります。コストを抑えたいときはDIYがおすすめですよ。

コダマガラスでは、網入りガラスをオーダーサイズで1枚から販売しています。特殊カット・穴あけなど、さまざまな加工にも対応しています。専門のスタッフが、ご注文前からご注文後までサポートしています。ご興味をおもちいただいた方はお気軽にご相談ください。