• 創業 おかげさまで 45年
  • 設置事例 お客様からの提供写真 1,000件以上
  • お客様満足度 高評価 91.8%

ガラス加工・製造工場直営のガラス板販売サイト
法人様~個人の方までガラスの購入をサポートします

お電話でのご相談も承っております 0120-926-435 受付時間 / 平日 9:00 - 17:00

お電話
メニューを開く
公開日  更新日

耐熱ガラスとは?代表的な種類と長持ちさせるポイントをチェック

頑丈で割れにくいガラスを選びたいと考えた時、多くの方の選択肢に挙がるのが耐熱ガラスではないでしょうか。ですが「そもそも耐熱ガラスとは?」といった疑問を感じている方もいるはずです。

 

そこで、耐熱ガラスとは何か詳しく知りたい方のため、特徴や種類などについて紹介します。この記事を読むことで耐熱ガラスならではの特徴や、できるだけ長持ちさせるにはどうすれば良いかなどがわかるようになるので、ぜひ参考にしてください。

耐熱ガラスとは

その名の通り、熱に耐える特徴を持ったガラスのことを耐熱ガラスといいます。冷えたガラスのコップにお湯を入れたり、電子レンジで温めたりしてうっかり割ってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。非耐熱ガラスの場合、熱を加えると膨張して割れてしまうことがあり、加熱するのは大変危険です。
その場で割れなくてもヒビが入ってしまうこともありますよね。

 

熱を加えることで割れてしまうのは、ガラスは熱伝導率が低く、熱を加えた際に外部と内部で温度差が発生してしまうことが理由となっています。

 

耐熱ガラスの場合は熱膨張率が抑えられているので、温度変化に強いのが特徴です。ティーポットや電子レンジ対応容器などキッチン用品のほか、ビーカーやフラスコなどの実験道具、トースターやオーブンのガラス窓、照明器具などで幅広く使われています。フライパンやホットプレートの透明蓋などにも使われているので、身近なものです。

強化フロートガラスとの違い

一般的なガラスであるフロートガラスよりも衝撃への耐性を高めたのが、強化フロートガラスです。原材料には通常のフロートガラスと同じく、珪砂、ソーダ灰、石灰などが使われています。

 

通常のフロートガラスと異なるのが、650~700℃まで加熱してから急冷することにより、ガラス表面に圧縮層を形成する点です。この作業により、一般的な透明ガラスと比較して強度が3~5倍にもなります。

 

また、万が一、割れた際は粒状に粉々になるので、大きく割れた破片が刺さって大怪我をしてしまうリスクを抑えられる点も特長といえます。小さなお子様やペットのいる家庭にも向いていますね。この特徴から「安全ガラス」とも呼ばれています。

 

一方、耐熱ガラスが割れる際は大きな破片となります。

 

耐熱性に関しては耐熱ガラスのほうが上ですが、強度面で優れているのは強化フロートガラスです。

 

用途でも違いがあります。強化フロートガラスは自動車の窓ガラスのように、強度と安全性が必要な場面で使われるのが特徴です。

 

一方、耐熱ガラスは主にキッチン用品や実験用具など、高温環境で使用されます。

耐熱ガラスの種類

耐熱ガラスには、いくつかの種類があります。中でも代表的なのが、ショット社のテンパックスと、電気硝子建材のファイアライトです。

 

テンパックスは耐熱温度が500℃のガラスであること、透明度が高いことといった特徴を持ちます。主な用途は、照明器具や飲食店の厨房の間にある仕切りガラスなどです。

 

ファイアライトは軽く褐色がかった色をしているので高い透明度を求める場合には向いていませんが、耐熱温度が800℃であることからオーブンの覗き窓などの用途で使用されます。

 

このように、種類によって特徴や耐熱温度が異なるため、用途に合わせて慎重に選ぶことが重要です。

耐熱ガラスは何でつくられている?

主に使用されている原材料は、シリカとも呼ばれる二酸化ケイ素と、酸化ホウ素です。

耐熱ガラスの製造方法

耐熱ガラスは、二酸化ケイ素に酸化ホウ素 を加えることによって作られています。ホウ素酸には熱を加えることで体積が小さくなる性質があるため、熱を加えた際に膨張するのを抑えるために欠かせません。

耐熱ガラスが割れることはあるのか

耐熱ガラスといえば、強度に優れていて割れにくいイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。確かに割れないように工夫はされていますが、使用方法を間違えてしまうと割れることがあります。

 

たとえば、耐熱衝撃温度を超えて使用してしまったようなケースです。耐熱衝撃温度とは、どれくらいの温度変化に耐えられるのかを表したもののことをいいます。

 

耐熱ガラスに分類されるものは耐熱衝撃温度が120℃以上ではありますが、詳細はガラスの種類によって異なるので注意が必要ですね。中には800℃以上の高温に耐えられるものもあります。

 

たとえば、耐熱温度差が150℃の製品の場合、オーブンで160℃まで容器を加熱した後、10℃の水で冷やしても温度差は150℃なので基本的に割れません。ですが、0℃の水で冷やすと温度差が160℃になり、耐熱温度差を上回ることから割れる可能性が高くなります。

 

使用する用途に合った耐熱衝撃温度のガラスを選ぶことが大切です。

 

急激な温度変化が起こる場面で使用してしまうと割れてしまう可能性があるので、注意してくださいね。基本的に急激な温度変化を加えても割れにくいガラスではあるものの、どの程度の温度変化に耐えられるかは種類によって異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

耐熱ガラスを長持ちさせるポイント

どのように取り扱えば耐熱ガラスを長持ちさせられるのか紹介していきます。
以下の3つのポイントをチェックしてみてください。

ポイント①使用方法を守る

使用方法を守ることは非常に大切です。特に耐熱衝撃温度を上回る温度差にならないように注意してみてくださいね。

 

耐熱ガラスは、どこまでも温度差に耐えられるものではありません。
通常のガラスほどではないものの温めたり冷やしたりすると膨張・収縮します。

 

まずは、ガラスの取り扱い説明書を確認してみてください。そこにどの程度の温度差までなら耐えられるのか記載されています。

 

耐熱ガラスであったとしても、冷えた状態のグラスに熱湯を注いでしまうと割れてしまう可能性があるので、注意が必要です。特に冬場は冷え込むので、置き場所によっては耐熱ガラス容器などが非常に冷たくなっていることも考えられます。
冷えたままの状態で熱湯を入れたり、加熱したりすると割れてしまう恐れがあるので、注意したいですね。

ポイント②傷がつかないように注意する

ガラスの表面に傷がついていると、そこを起点として破損してしまう可能性があります。耐熱ガラスは強化フロートガラスほどの強さがないため、衝撃や圧力に対してそこまで強いわけではありません。
そのため、傷付けないように取り扱うことが重要です。

 

頑固な汚れなどがついた際に、うっかり硬いスポンジや研磨剤などを使用してこするのもガラスを傷付けてしまう原因になるので、避けた方が良いですね。

 

また、日常的に使用している場合、どうしても経年劣化していくものです。そのため、傷がひどくなった場合は買い替えの検討をおすすめします。

ポイント③用途に合わせて種類を選ぶ

一口に耐熱ガラスといっても、選択する種類によって特徴が異なるので、用途に合わせて選ぶのがポイントです。実にさまざまな用途で使用されており、住宅や店舗のほか、研究機関でも使用されています。

 

また、耐熱性だからといってすべての製品が直火に耐えられるわけではありません。直火の用途で使用したいと考えている場合は、直火用のものを選ばなければならないので、注意しておきたいですね。

 

実際に使用するシーンを考え、使用時に想定される温度に合ったものを選ぶ必要があります。

特徴や使い方を理解したうえで使用することが大切

耐熱ガラスについて解説しました。身近なところだと、加熱料理をする際にもよく使われています。

 

ただ、特徴や正しい使い方を理解したうえで使わないと耐熱ガラス製品であっても割れてしまうことがあるので、注意したいですね。

 

コダマガラスでは、オーダーサイズでのガラス販売を行っています。なかなか用途のサイズに適した耐熱ガラスが見つからない場合などは、ぜひご相談ください。