薪ストーブのガラスが曇る原因と曇ったときに試したい対策

薪ストーブに多いトラブルとして、ガラスの曇りがあげられます。炉内の様子を確認しにくくなるうえ、炎のゆらめきも楽しめなくなるため、どうにかしたいですよね。ガラスの曇りが気になる場合は、薪ストーブの使い方を見直すことが大切です。
ここでは、ガラスが曇る原因と曇りを放置するリスク、ガラスが曇ったときにできること、曇りを防ぐ対策などを解説しています。以下の情報を参考にすれば、トラブルを解決しやすくなるはずです。ガラスの曇りでお困りの方はぜひご覧ください!
薪ストーブのガラスが曇る原因とは?
ガラスが曇る原因は、煙に含まれる煤やタールが付着して汚れるためです。炉内で薪が不完全燃焼(=酸素不足などにより薪が完全に燃えない状態)になると起こりやすくなります。煤などを多く含む黒煙が発生するためです。不完全燃焼は、何かしらの理由で温度が低下すると生じます。
考えられる主な原因は以下のとおりです。
【原因】
- 燃焼に必要な空気を絞り過ぎている
- 乾燥しきっていない薪を使用している
- 大きすぎる薪を使用している
- 薪の量が多すぎる
煙突の排気力が弱い場合も、ガラスが曇りやすくなります。曇りの原因を見極めて、対策を講じることが重要ですよ!
ガラスが曇ったまま放置しておくとどうなるのか
ガラスの曇りを放置していると、付着している煤やタールなどを落としにくくなります。掃除の手間がかかったり、常に曇った状態になったりするため注意が必要です。炉内でゆらめく炎を楽しめなくなると残念ですよね。
同様に、煙突内の汚れにも気をつけてください。タールが付着したまま使い続けると引火する恐れがあります(=煙道火災)。煙突のお手入れも欠かせませんよ!
薪ストーブのガラスが曇っているときにできること
続いて、薪ストーブのガラスが曇っているときにできることを紹介します。
定期的にお手入れをする
汚れを固着させないためにも、定期的にお手入れをすることが大切です。基本的なお手入れの方法を紹介します。
【お手入れの方法】
- 新聞紙(キッチンペーパーや布きんでも可)を用意する
- 薪ストーブを冷ます
- 新聞紙を水に浸けて湿らせる
- 湿らせた新聞紙に灰をつける
- 4で汚れたガラスを擦る
- 清潔なタオルで乾拭きをする
灰が研磨剤として働くため、軽い汚れであれば簡単に落とせます。こびりついている汚れは、専用のガラスクリーナーを使用すると落としやすくなります。
燃焼温度を保つ
黒煙が発生してガラスが曇っている場合は、燃焼温度が下がっている恐れがあります。燃焼温度が下がると、煤やタールを含む煙が発生しやすくなるためです。原因はさまざまですが、空気を絞り過ぎていることも考えられます。原則として、給気を開けると燃焼温度は上昇します。維持したい燃焼温度の目安は200~250℃以上です。
ガラスを交換する
曇りがひどい場合は、新しいガラスに交換することもできます。注意点は、耐熱ガラスを選ぶことです。一般的なガラスを使用すると、熱で割れてしまいます。耐熱ガラスの取り扱いにも注意が必要ですよ。ぶつけても割れないと思われがちですが、衝撃に対する強度は一般的なガラスと変わりません。乱暴に扱うと割れる恐れがあります。
薪ストーブのガラスが曇らないようにする方法
ガラスの曇りが気になる場合は、薪ストーブの使い方を見直すことが大切です。誤った使い方をしていると、ガラスを掃除してもすぐに曇ってしまいます。曇りのおもな原因は、何かしらの理由で温度が低下して不完全燃焼を起こすことです。
曇りを防ぐため、心がけたい対策を紹介します。
【対策】
- 空気を絞り過ぎない
- 乾燥している薪を使用する
- 適度な大きさの薪を使用する
- 正しい方法で薪を積む
薪を積むときは、空気の通り道と安定感を意識します。火のまわりがよくなる、薪を追加しやすくなるなどの効果を見込めるためです。
一般的には、井桁状に薪を積む方法などが用いられていますよ。
薪をくべるタイミングも重要です。中薪は炎が大きくなってから、太薪は炉全体に炎がまわってからくべてくださいね。
曇った薪ストーブのガラスは交換できる
ここでは、薪ストーブのガラスが曇る原因とその対策などを解説しました。ガラスを曇らせるおもな原因は、煙に含まれる煤やタールが付着することです。薪を不完全な状態で燃焼すると曇りやすくなります。乾燥した薪を使用する、空気を絞り過ぎないなどの対策が有効ですよ。
こびりついた汚れが気になる場合は、ガラスを交換することもできます。
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