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ガラステーブルを選ぶとなぜ後悔する?メリットや扱い方を解説

ガラステーブルは、透明感があり洗練された印象を与えるアイテムです。  ガラスを使った製品の中でも、テーブルは普段使いができるためインテリアとして優れています。素材自体が透けるため、空間を圧迫せず狭いスペースにも置きやすい家具として利用されています。

 

この記事では、ガラステーブルの特徴や導入のメリット、後悔しやすいポイントについて取り上げています。ガラステーブルの用途として向いているもの、不向きなものも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ガラステーブルに使用されているガラスの種類

ガラステーブルに使用されている素材として、強化ガラス・フロートガラスが使われています。それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

強化ガラス

強化ガラスとは、耐久性・強度を高めるためにガラスを高温で加熱した素材です。約650度の高温に熱することで、通常のガラスの約3.5倍の強度をもたせています。

 

外部からの衝撃や圧力、曲げる力にも一定の強さをもつため、テーブルなどの家具にも使われています。(※)

※参照元:一般社団法人板硝子協会「強化ガラス・倍強度ガラス使用手引書」

フロートガラス

フロートガラスとは、金属を熱で融解し、その上にガラスを浮かべるようにして作る一般的なガラスのことです。ミリ単位で厚みを調整でき、大量生産によってコストを安く抑えられるため、もっとも普及しているガラスといえます。

 

フロートガラスを2枚重ね合わせて、その間に合成樹脂を挟み込んだものは「合わせガラス」、フロートガラスを2枚重ね合わせた間にアルゴンガスや真空状態を挟んだものは「複層ガラス」と呼ばれています。

ガラステーブルを導入して後悔する理由

ガラステーブルを導入して後悔する理由は次のとおりです。

  • 割れる可能性がある
  • 汚れが目立つ
  • 傷が気になる
  • 物を置くときの音が大きい
  • 移動に労力がかかる

汚れや傷に加えて、物音や移動の大変さといった点もデメリットになります。詳しくみていきましょう。

割れる可能性がある

ガラスでできた家具のため、扱い方によっては割れてしまうおそれがあります。小さなひび割れからひびが進行し、目ではっきりと見える大きなひび割れができることもあります。

 

小さな小物でも、衝撃として伝わると部分的に割れや欠けが発生することがあります。丁寧に扱うだけではなく、テーブルに傷汚れを防止するための対策が必要です。

汚れが目立つ

ガラス面は透明なため、木材や樹脂などの素材よりも指紋やホコリが目立つことがあります。天板に付着したホコリや繊維、飲み物や食べ物をこぼした跡も目につきやすく、美しい状態を維持するためには、こまめに掃除をしなければなりません。 ただし、汚れを強く拭き取ったり何度も繰り返し表面に刺激を与えたりすると、ガラスに傷がついてしまいます。

 

傷は汚れと間違えやすく、「拭いても落ちない汚れだと思ったら傷がついていた」という場合もあるため、マイクロファイバークロスなどを活用して、優しく拭き取り掃除を行いましょう。

傷が気になる

ガラスは美しく頑丈な素材ですが、日常的な使用によって摩耗し、知らないうちに傷がついている場合があります。ガラス面をむき出しせず、上から傷防止シートを貼るといった工夫が必要です。一度傷がついてしまうと、自然に修復することはないため、傷の深さや大きさによっては普段から目についてしまう可能性があります。

 

ガラスの性質上、硬い物が一定の力でぶつかると傷がつきやすいため注意が必要です。また、先端が尖っている硬い物もひび割れを起こすことがあるため、テーブルの上で扱う際には注意しなければなりません。

物を置くときの音が大きい

ガラスのように硬質な素材のテーブルは、食器のように硬い素材の物を置いたときに大きな音が鳴り、それが耳障りに感じる可能性があります。強化ガラスも同様に、音を吸収する機能がないため物を置くときに神経を使うことになるでしょう。

 

物を置いたときに大きな音がするだけではなく、衝撃がガラスの内部に伝わりひび割れを起こすリスクもあります。上からカギなどの物を落としてしまうとさらに大きな金属音が響きます。音が気になる場合はガラス面の上にシートをかけたり、クロスで覆ったりしなければなりません。

移動に労力がかかる

大きさによっては、ガラステーブルの移動を一人で行えない場合があります。特にリビングやダイニングに置く大きなテーブルは重量があるため、天板だけでも移動に労力がかかってしまいます。

 

ガラス自体に重量があるだけではなく、折り畳んで運ぶことが難しいテーブルもあります。ガラス板をそのまま持ち上げなければならないため、掃除や模様替えのタイミングでテーブルを移動させるときにも負担になる可能性があります。

ガラステーブルを導入するメリット

ガラステーブルを導入するメリットとしては、次の3点です。

  • おしゃれでスタイリッシュなインテリアになる
  • 開放感ある部屋を演出する
  • デザインが豊富にある

ガラステーブルは地味にならず、空間に広がりを持たせてくれるメリットもあります。3つのメリットについてみていきましょう。

おしゃれでスタイリッシュなインテリアになる

ガラスの透明性により、テーブル下の空間も使いながら立体的な空間デザインができます。テーブル下の床材も含めて、統一感のあるインテリアができあがるでしょう。

 

ガラス自身の光沢感もあり、部屋が高級な仕上がりになります。テーブルだけが目立ちすぎるわけではなく、自然に空間に溶け込みながらスタイリッシュな雰囲気に仕上げられるでしょう。

 

ガラステーブルにはさまざまなデザインがあります。木材と組み合わせたものや四角形以外の形状の天板など、設置する空間に見合うものが選べます。

開放感ある部屋を演出する

テーブルや机を部屋に置くと存在感が出ますが、同時に空間が狭くなるような圧迫感も出てしまいます。テーブルはサイズが大きくなるほど空間を圧迫しますが、ガラス素材にすると重厚感が減り、開放的な雰囲気が演出できます。

デザインが豊富にある

ガラステーブルには、樹脂や木材と組み合わせたもの、ラタンのように自然素材を使ったものもあります。部屋に合うものが選びやすく、家具としての選択肢が豊富です。

 

シンプルなデザインから、モダンなものやデザイナーズ家具なども揃っています。テーブル代わりに使えるコーヒーテーブル、ちゃぶ台のようなデザインや2段・3段になったものも選べます。

ガラステーブルに向いている用途

ガラステーブルが適している用途は次のとおりです。

  • リビングテーブル
  • バーテーブル
  • ネイルテーブル
  • ガーデンテーブル

リビング以外の用途と特徴をみていきましょう。

リビングテーブル

重たくなりやすいリビングテーブルをガラスにすることで、明るく洗練されたリビングルームに仕上がります。リビングは他の部屋よりも窓が大きいため、窓ガラスとガラステーブルが一体化し、透明感を演出してくれるでしょう。

 

ガラスの特性上ひび割れが発生しやすいため、硬い物をぶつけない・重い食器を使用しない・テーブルの上に傷や衝撃を防止するシートを貼るといった工夫が必要です。一日の中で過ごす時間が長く、家族が集まる空間でもあるリビングルームを明るく見せるには、ガラステーブルが効果的です。

バーテーブル

バーテーブルは「カウンターテーブル」とも呼ばれ、カウンターとして使用できる背の高いテーブルのことです。高さがあるため、背筋を伸ばしたまま自然に飲食が楽しめるテーブルです。

 

リビング用の大きなテーブルを置くスペースがなくても、ガラスのバーテーブルをカウンターに設置することで、空間を広く見せることができます。ガラス製以外のバーテーブルは空間に圧迫感が出てしまう可能性がありますが、ガラス製を選ぶことで部屋の上部の空間をうまく使いながら、ガラスの透明感が空間の広がりを演出します。

ネイルテーブル

ネイルテーブルは、ネイルサロンに置かれているカウンセリング・施術用のテーブルです。 白や黒といった落ちついた内装が多いネイルサロンでは、室内が暗くならず地味に落ちつきすぎないように、サロンとしての高級感を演出する工夫が必要です。

 

ガラス素材は空間に奥行き感をもたせて、照明の光を反射するため、店舗内に明るさや高級感を与えます。照明が明るく反射するので、利用客の手元を明るく美しく照らします。ネイルの輝きや色味が視認しやすく、汚れのつきにくさや掃除のしやすさもメリットといえるでしょう。

ガーデンテーブル

ガーデンテーブルとは、庭やバルコニーに置いて使うテーブルです。ガラス自体は水に強い素材のため、屋外での使用に適しています。モダンで洗練された雰囲気が演出でき、屋外の空間も高級で開放感ある雰囲気にコーディネートしてくれるでしょう。

 

ガラス以外の素材のガーデンテーブルは、屋外に置いたときにデザインが合わない問題があります。ガラス製は無色透明で空間の広さが出るため、景観の邪魔になりません。また、ガラス素材は汚れに強いため、雨やチリ・ホコリ、鳥のフンや虫などが付着しても簡単に拭き取れます。

ガラステーブルに向いていない用途

リビングテーブルやガーデンテーブルに向くガラステーブルですが、反対に向いていない用途は次のとおりです。

  • テレビボード
  • 学習机・書斎机
  • PCデスク

なぜ3つの用途に向いていないのでしょうか。詳しくみていきましょう。

テレビボード

テレビボードは、テレビ台とも呼ばれており、テレビやDVDプレーヤーを設置するためのテーブルです。テーブルとしてではなく収納家具としても利用されるため、ガラスのもつ空間の広がりを醸し出す長所が活かされにくく、スピーカーやセットトップボックスなど重量のあるものを置くと、安全面でも不安が残ります。

 

一般的なテレビボードには、テレビ本体から繋がるケーブルの通し穴が設置されていますが、ガラステーブルには設置されていないものも少なくありません。配線が透明なガラスの向こうに見えてしまうため、部屋の美観を維持しにくいといった弱点もあります。

学習机・書斎机

学習机・書斎机は、勉強部屋や書斎に置いて、学習や読書に使うテーブルのことです。ガラス自体は堅牢な素材ですが、天板の上に重い参考書や書籍を重ねると負担がかかり、ガラス素材の寿命を縮めてしまうおそれがあります。

 

カッターのように硬く鋭利なものをぶつけてしまうと、ぶつけた部分にひび割れが発生するおそれもあります。

PCデスク

PCデスクとは、パソコンやサーバーを置いて使う机です。サイズによってはパソコン・サーバーのどちらも重量があるため、ガラス面の耐荷重を超えてしまうと割れるおそれがあります。

 

PCデスクを学習机や書斎机と併用するようなケースでは、書籍のように重さのあるものをパソコンと一緒に置いて使うと天板に大きな負荷をかけるため、重量のあるものには不向きです。

ガラステーブルを長くきれいに使う方法

ガラステーブルを長くきれいに使う方法は次の3点です。

  • テーブルクロスを利用する
  • テーブルマットを敷く
  • 保護シールや傷防止シートを貼る

ガラステーブルを長持ちさせるためのポイントをみていきましょう。

テーブルクロスを利用する

テーブルクロスは、ガラス天板の上に敷いて傷から保護するためのものです。クロスをかけていれば、傷汚れ・ペットの足跡・指紋の付着を防げます。クロス自体は洗って再利用できるので、テーブルを長く使い続けたいときに活用したいアイテムです。

テーブルマットを敷く

テーブルマットは、テーブルクロスよりも天板に密着するマットレスタイプの保護アイテムです。クロスをかけるだけではずれてしまう、ペットや子どもがめくってしまうという場合は、テーブルマットを天板と同じサイズに調整して貼り付けましょう。

保護シールや傷防止シートを貼る

部分的な保護シールや傷防止シートも、ガラス面を守るために役立つアイテムです。天板に貼り付けておけばずれる心配がなく、その上にテーブルクロスやテーブルマットで覆えば、二重に傷汚れの防止になります。

後悔しないためにガラステーブルの特徴をチェック

今回は、ガラステーブルの特長や活用シーン、長持ちさせるための方法について紹介しました。高級感があり無色透明で空間に奥行きや高さをもたせてくれるため、狭い部屋や限られたスペースでも有効活用することができます。

 

自宅はもちろん、サロンのような店舗やベランダ・庭といった屋外にも置きやすく、傷汚れの対策をとりながらぜひインテリアコーディネートに活用してみてはいかがでしょうか。

 

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