ガラスを割れないようにする方法と割れたときの対処法について

オーダーガラスを検討されている方に向けて、ガラスが割れないようにする方法と、割れたときの対処法について解説します。
ガラスはふとした瞬間に割れてしまうものです。
「ガラスを割れないようにする方法は?」「ガラスが割れたときはどうすればいい?」と、お困りの方もいらっしゃいますよね。
そこで今回の記事では、ガラスを割れないようにする方法と、割れたときの対処法について解説します。
参考にしていただければ大切なガラスを守ったり、より安全に処理したりするための方法についてご理解いただけるはずです!
ガラスが割れる原因
ガラスが割れないようにする方法の前に、まずはなぜガラスが割れるのか、原因について知っておいてください。
ガラスが割れる原因は主に2つです。
原因1:地震や台風などの災害
まずは地震や台風などの災害によって、外的圧力が加わったケースです。
地震が起きると、建物に対して衝撃や圧力が加わります。
すると窓ガラスが一直線に割れてしまうことも珍しくありません。
また台風では風に飛ばされて、ガラスに物が当たることも考えられます。
たとえば硬いガラスや木の枝、レンガなどがガラスに当たれば、割れてしまう確率は高くなります。
もちろん雹や霰などでガラスが割れることも考えられます。
以上のような天災・災害によってガラスが割れることは多いものです。
原因2:熱割れ
ガラスは「熱割れ」によって割れてしまうこともあり得ます。
熱割れとはガラスが熱によって温められることで割れる現象のことです。
ガラスは熱が加わると膨張する性質を持ちます。
全体的に熱が加われば問題ありませんが、一部分だけ熱せられたときには部分的に膨張率が変わることに。
すると温まっている部分だけ膨張をして、温まっていない部分は膨張をしないという不均衡が生じます。
膨張していない部分は膨張した部分に引っ張られるようになり、引っ張られる力に耐えられずに割れてしまうことがあります。
したがって直射日光が一部分だけ当たるような場所にガラスを設置すると、熱割れによって割れる可能性が高まるかもしれません。
熱による温度変化でガラスが割れてしまうこともあることを知っておきましょう。
ガラスが割れないようにする方法
ガラスはさまざまな原因で割れてしまうことがあります。
しかしガラスが割れないようにする方法があることも事実です。
以下の方法を実践することで、通常よりもガラスが割れにくくなりますので、ぜひご活用ください。
方法1:飛散防止フィルムを貼る
まずはガラスに飛散防止フィルムを貼る方法があります。
飛散防止フィルムは、ガラスが割れた際に破片の飛散を防ぐための製品です。
しかし耐衝撃性を高める役割もあるため、ガラスを割れにくくするためにも役立ちます。
台風や地震などの天災による衝撃を和らげる効果もある飛散防止フィルム。
手軽にガラスが割れないようにする方法としておすすめです!
方法2:ダンボールやベニヤ板などで補強する
ダンボールやベニヤ板を使用して補強する方法も有効です。
たとえばガラスの一面にダンボールを貼り付けたり、ベニヤ板を使ってガラスを覆ったりする方法はよく見られますね。
ガラスの両面を覆うようにすると、ガラスを飛来物から保護できます。
しかし一時的な方法であれば良いでしょうが、常にダンボールやベニヤ板でガラスを保護するとなると問題が生じます。
ガラスの特性である透明性が活かされなくなってしまうことです。
また外観的にも良くないため、台風の際など、一時的な補強におすすめですよ!
方法3:雨戸やシャッターを閉める
雨戸やシャッターを閉めて、ガラスを保護するのも方法のひとつです。
雨風や強風からガラスを守るために最も役立つ存在だとされているのが、雨戸やシャッターです。
引いておけば、ガラスが割れることはまずありませんよ!
しっかりと閉めておけば、強風によってガラスが割れるのを阻止できます。
ただし、雨戸やシャッターが設置されていない住宅も多くありますよね。
ガラスを守るために設置するとしても、決して安くはないコストがかかります。
雨戸やシャッターがあるなら閉めておけばガラスを守れますが、ガラスを守るために設置するのは現実的ではありません。
方法4:テープで補強する
テープで補強すると、もしガラスが割れたときでも、欠片の飛散を防止できます。
ガムテープを貼ると、ガラスへの直接的なダメージを軽減する効果が期待できるためです。
しかしガムテープだけでは、鋭い角を持つ飛散物からのダメージを完全には防げません。
鋭いものが当たったとすれば、簡単にガラスは割れてしまいます。
しかし割れたときの安全対策としての効果はあります。
ガラスにガムテープを貼っておけば、ガラスが割れた場合でも、破片の飛散を抑える効果が期待できます。
もしものときのためにテープで補強をしておけば、もし割れたとしても二次被害を防げるはずですよ。
耐久性の高い割れにくいガラスとは?
ガラスを割れないようにする方法として、耐久性の高いガラスを取り入れる方法もおすすめです。
以下のガラスは、一般的なガラスに比べて耐久性が高いとされています。
【耐久性の高いガラス】
- 強化ガラス
- 合わせガラス
- 防犯ガラス
耐久性の高いガラスとして代表的なのが、強化ガラス・合わせガラス・防犯ガラスの3つです。
強化ガラスは物理的な衝撃に強くなるように作られていて、ガラス全面に加わる圧力に対して強い性質を持ちます。
熱処理をしたあと急冷して製造することで、強度を高くしているのが強化ガラスの特徴です。
そして、合わせガラスは2枚のガラスを中間膜で貼り合わせていることから、1枚だけのガラスよりも割れにくいのが特徴です。
防犯ガラスはバールなど、犯罪でガラスを割られることに対して高い耐性を持つガラスのことで、一部分に集中する強い力に対して、高い耐久性を持っています。
「点」の衝撃に弱い強化ガラスのデメリットを、カバーしてくれるタイプのガラスですね。
しかし、防犯ガラスは打ち破りを想定して製造されたものです。
天災や一般的な衝撃に対する強度を求める場合は、強化ガラスまたは合わせガラスが適しています。
強化ガラスのメリット
ガラスを割れないようにする方法としておすすめの「強化ガラス」の性質について詳しく解説しますね。
【強化ガラスのメリット】
- 強度が高く衝撃に強い
- 割れた際の破片が粒状になるため安全性が高い
- 耐熱性も持ち合わせている
強化ガラスのメリットは、一般的なガラスに比べて強度が高く衝撃に強く、さらに割れたときの安全性が高いことです。
強度は一般的なガラスの3~5倍とされています!
そのため、軽度の衝撃では割れにくく、台風時の飛来物にも対応できる可能性が高まります。
耐熱性も持ち合わせているため、高温の環境下でも利用しやすいこともメリットですよ。
割れた場合でも、破片が粒状になるため、怪我をするリスクを軽減できます。
強化ガラスは一般的なガラスよりも強く、安全であることが大きなメリットです。
合わせガラスのメリット
続いて、合わせガラスのメリットについてご紹介します。
【合わせガラスのメリット】
- 飛散物に強い
- 紫外線防止効果がある
- 割れたときに飛散しにくい
- 防音効果がある
- 防犯性能を期待できる
合わせガラスは中間膜を挟み、2枚のガラスを貼り合わせた構造になっているため、飛散物に強い特徴があります。
また、中間膜の特性に応じて、紫外線防止や飛散防止、防音、防犯性能を備えることが可能です。
中間膜の性質によりガラスの特性も変わりますが、合わせガラスには全般的に「1枚だけのガラスよりも割れにくい特徴」があります。
ガラスが割れてしまった時の対処法
ガラスを割れないようにする方法を実践したとしても、ガラスは割れるときには割れてしまいますよね。
もし割れてしまったときはどのように対処するべきか、4つの方法について把握しておいてください。
対処法1:破片を踏まないように靴を履く
まずは飛散したガラスの破片を踏まないように、靴を履いて対処しましょう。
ガラスは透明なので、飛散した小さな破片を見落としてしまうことがあります。
足で踏んで怪我をしないように、まずは靴を履いて対処してくださいね。
対処法2:割れたガラスをほうきなどで集めて清掃する
割れたガラスの破片は、ほうきや掃除機を使用して丁寧に清掃してください。
掃除機でも構いません。
目には見えない小さな破片が落ちている可能性は非常に高いため、念入りに清掃をすることが大切です。
対処法3:ブルーシートやダンボールなどで窓を補強する
窓ガラスが割れてしまった際には、ブルーシートやダンボールで窓を補強することも大切です。
ガラスがない部分を覆うように穴を塞ぎます。
対処法4:早めに業者に連絡する
ガラスが割れた場合、最も重要なのは早急に業者へ連絡することです。
割れたガラスをいつまでもそのままにしておくわけにはいきません。
ガラスの構造によっては、ご自身で交換もできます。
たとえばサイズが同じガラスを注文して、ご自身で交換するなら業者のスケジュールに合わせることなく、コストを抑えながら交換できますよね!
とは言え、ガラス交換の経験がない方が、ご自身で交換するのも難しいことです。
ガラスの交換や設置を請け負っている業者に連絡をすれば、すぐに修理をしてくれるはずです。
どちらの方法もおすすめですが、防犯面・安全面の両面から考えて、できる限り早めにガラスの交換をしてください。
ガラスを割れないようにする方法を実践して安全に生活を
この記事では、ガラスを割れにくくする方法について紹介しました。
ガラスを割れないようにする方法はありますが、もしも割れたときの対処法について知っておくことも大切です。
コダマガラスはオーダーガラス専門店で、ガラスのオーダーメイド制作に対応しています。
もし、ガラスが割れてしまってお困りでしたらぜひご連絡ください。