おすすめの西日対策9選!対策時に注意すべきポイントを解説
「部屋に差し込む西日をどうにかしたい」「おすすめの西日対策があれば教えてほしい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。強い西日にお困りの方も多いでしょう。西日を放っておくと、電気代が高くなったり、家具が傷んでしまったりする恐れがあります。できるだけ早く対策を講じることが大切です。
ここでは、西日が生活に与える影響を解説するとともにおすすめの西日対策グッズ9選、西日対策グッズの選び方などを紹介しています。以下の情報を参考にすれば、具体的な対策を講じやすくなるはずです。西日でお困りの方は参考にしてください。
西日対策をしないとどうなる?
西に傾いた太陽から差し込む光を西日といいます。基本的には、夕方の日差しと考えればよいでしょう。日が沈みかけているため油断しがちですが、適切な対策を講じないとトラブルにつながることがあります
西日を放っておくとどうなるのか確認していきましょう。
室温が上がり空調費用が増加する
西日の感じ方は季節で異なります。冬は暖かくて気持ちよいですが、夏は暑いと感じるでしょう。直射日光による日射熱で部屋が暖められるためです。角度が低い西日は、部屋の中まで差し込みます。
また、西日が差し込む時間帯は、朝からの日照で地表や建物なども温められています。2つの要因が重なるため、暑いと感じやすいのです。西日対策を怠ると、室温が上昇する恐れがあります。
我慢できずにエアコンを使用すると電気代が高くなります。積み重なるとまとまった金額になるため、暑さが気になる場合は何かしらの対策を講じるほうがよいでしょう。
室内や家具が劣化する
西日対策を怠ると、壁紙、フローリング、家具などが劣化する恐れもあります。例えば、西日があたる場所だけフローリングが色褪せる、西日があたる場所だけ家具の色が変わるなどが考えられます。
これらが劣化する理由は、日照時間が伸びて紫外線の影響が大きくなるためです。
壁紙、フローリング、家具などの劣化は徐々に進行するため、大きな変化が生じるまで気づかないケースが少なくありません。後悔しないため、早めの対策が勧められます。
おすすめの西日対策9選
西日を放っておくと、上で述べたような影響が現れます。どのように対処すればよいのでしょうか。ここからは、おすすめの西日対策9選を紹介します。
断熱機能をもつフィルムやガラスを活用する
窓に断熱フィルムを貼ると、西日の暑さを和らげられます。断熱フィルムは、遮熱効果と断熱効果を期待できるフィルムで、遮熱効果は部屋を温める赤外線を反射する効果、断熱効果は室内から逃げる赤外線を反射する効果といえるでしょう。
したがって、断熱フィルムを窓に貼ると、部屋の温度を一定に保ちやすくなります。既存の窓を遮熱効果のある窓に置き換えることでも対策できます。主な魅力は、断熱フィルムに比べて見た目がよいことです。
フィルムの中に空気が入ったり、剥がれたりすることもありません。フィルム、ガラスとも、UVカット効果を備えているものであれば、暑さ対策だけでなく紫外線対策も行えます。
内窓や二重窓を設置する
内窓、二重窓も、西日対策に有効です。
内窓、二重窓は、既存の窓の内側にもうひとつの窓を取り付けた窓で、窓ガラスとサッシが二重になります。
内窓、二重窓の強みは、既存の窓と新設した窓の間に空気の層ができるため、断熱性が高まることです。樹脂製のサッシを用いると、その効果はさらに高まります。
また、内窓にUVカット効果のあるガラスを用いると紫外線対策にもなります。防音効果を期待できる点も魅力です。
ブラインドやカーテンを設置する
ブラインドやカーテンの設置も効果的な対策になりえます。ただし、設置する製品の選択には注意が必要です。西日対策として設置する場合は、遮熱効果、遮光効果、UVカット効果を備えているものが適しています。
遮熱効果に優れるブラインドとしてウッドブラインドがあげられます。木は熱を伝えにくいため、西日の影響を和らげられる可能性があります。使いやすさを確かめておくことも大切です。毎日、開け閉めするため、使いにくいとストレスが溜まってしまいます。
もちろん、デザインもこだわりたいポイントです。ブラインド、カーテンのデザインで部屋の雰囲気は大きく変わります。インテリアのテイストにあわせて、色や柄を選ぶことが大切です。
ロールスクリーンを設置する
ブラインド、カーテンと同じく、ロールスクリーンも西日対策になります。基本的な選び方は、ブラインド、カーテンと同じです。遮光効果、遮熱効果、UVカット効果を備えているものが勧められます。
西日対策を行いつつ、適度な自然光を部屋に取り入れたい方は、ロールスクリーンとブラインドを組み合わせるとよいかもしれません。ブラインドで取り入れる光の量、ロールスクリーンで取り入れる光の範囲を決めれば、部屋の明るさをコントロールできます。
例えば、部屋に差し込む直射日光をロールスクリーンでカットして、ブラインドで光の量を調整するなどが考えられます。
すだれを設置する
古くから用いられているすだれも、西日対策に活用できます。窓の外側(または内側)に取り付けることで、部屋に入り込む日差しや部屋の温度上昇を和らげられます。風通しがよい点、簡単に取り付けられる点も魅力です。
ただし、耐久性はそれほど高くありません。また、外に取り付けると、強風で舞い上がったり外れたりする恐れがあります。デザインに不満を感じる方も少なくありません。
「和」の印象が強くなるため、住宅、インテリアによってはマッチしないことがあります。
シェードを設置する
シェードも西日対策に効果的です。シェード(ローマンシェード)は、カーテン生地でつくられた昇降式の日よけです。ロールスクリーンとは仕組みが異なります。
生地を巻き取るロールスクリーンに対して、シェードは生地を折りたたみます。とはいえ、基本的な使い方は変わりません。したがって、遮熱、遮光、UVカットの効果を備えているものがおすすめです。
シェードの魅力は、上下に開閉するため直射日光を遮りやすいことです。ただし、カーテンに比べて開閉操作にやや手間がかかります。また、価格もやや割高です。
植物を利用したグリーンカーテンを設置する
植物を育てることが好きな方は、グリーンカーテンを設置するとよいかもしれません。
グリーンカーテンは、窓の外側で育てた植物を、カーテンの代わりにすることです。
植物が日光を遮ってくれるため西日対策になります。蒸散時に周囲の気温が下がる点や熱をためない点も魅力です。グリーンカーテンに適した植物として、アサガオ、ゴーヤ、フウセンカズラなどがあげられます。
魅力的な対策ですが、注意点がないわけではありません。植物を育てるため、定期的な水やり、肥料やりが必要です。また、虫が集まりやすくなります。枯れた植物の片付けにも手間がかかります。
オーニングを設置する
オーニングも西日対策に活用できます。オーニングは、屋外に設置する開閉式の日よけです。テント生地を使用した巻き取り開閉式のものが多いといえるでしょう。ウッドデッキやカフェのオープンテラスなどに多く用いられています。
主な魅力は、使わないときにたためることと角度を調整できることです。また、雨よけにも使用できます。ただし、工事を必要とするケースが少なくありません。
したがって、設置にある程度の費用がかかります。
大きめのひさしを設置する
窓際に、大き目のひさしを設置することでも西日を防げます。ひさしは、窓などの上に取り付ける小屋根といえるでしょう。設置により西日の侵入を防げる可能性があります。
雨よけになる点もポイントです。魅力的な選択肢ですが、ひさしも設置に工事を必要とするケースがあります。詳細を確かめてから設置しましょう。
西日対策グッズ選びのポイント
続いて、西日対策グッズを選ぶ際のポイントを紹介します。
機能性
西日の問題点として、次の3点があげられます。
【西日の問題点】
- 部屋が暑くなる
- 差し込む光がまぶしい
- 紫外線で家具などが劣化する
まずは「どの問題を解決したいか」を確認することが大切です。次に、これらの問題に対処できる機能を備えたグッズを選びます。具体的な機能は次のとおりです。
機能の名称 | 概要 |
遮熱機能 | 赤外線(ものを温める)を反射・吸収する機能 |
遮光機能 | 可視光線を遮る機能 |
UVカット機能 | 紫外線を遮る機能 |
眩しさが気になる場合は遮光機能、紫外線による日焼けなどが気になる場合はUVカット機能が適しています。前者は光をカットするため部屋が暗くなります。後者は紫外線のみをカットするため原則として部屋は暗くなりません(厳密には暗くなりにくい)。目的にあわせて機能を選択しましょう。
使い勝手
使い勝手もチェックしておきたいポイントです。西日対策を行う期間は、基本的に夏の夕方に限定されます。使い勝手の悪いグッズを選ぶと、西日対策を行いにくかったり、手間がかかったりすることがあります。
一例としてあげられるのが、グリーンカーテンです。定期的な水やり、枯れた植物の撤去などに手間がかかります。家庭菜園に慣れていないと、負担を感じる恐れがあります。設置、使用、撤去に手間がかからないなど、使いやすいグッズを選ぶことが大切です。
色やデザイン
色やデザインもよく考えておきたいポイントです。西日対策のグッズは、窓際など、目立つ場所に設置します。サイズが大きくなることも少なくありません。したがって、住宅や部屋にマッチしないものを選ぶと、ちぐはぐな印象になってしまいます。
グッズ選びのポイントは、設置する環境の色やテイストに合わせることです。例えば、部屋のメインカラーと色を合せると馴染みやすくなります。
西日対策を行うときの注意点
西日対策を行うときは、次の点に注意が必要です。
室内の明るさを考慮する
西日対策を行うと、基本的に部屋は暗くなります。ただし、対策により部屋の明るさは異なります。したがって、希望する部屋の明るさを考慮して、対策を選択することが大切です。
例えば、遮光カーテンを使用すると、部屋の中は真っ暗になります(完全に閉めた場合)。一方で、UVカット機能、遮熱機能付きのレースカーテンであれば、部屋はほとんど暗くなりません。
実現したい部屋の明るさをもとに西日対策を選択しましょう。
怪我に注意する
西日対策の中には、高所での作業を必要とするものがあります。例えば、ブラインドを設置するため、脚立に上って作業をするなどが考えられます。自分で行う場合は、転落などに十分な注意が必要です。大きな怪我につながる恐れがあります。
危険を伴う作業を行う場合は、安全に作業できる環境を整える、誰かに手伝ってもらうなどの取り組みが必要です。不安を感じる場合は、無理をせず専門業者へ依頼しましょう。
マンションの場合は内側からできる対策をする
マンションにお住いの場合は、原則として部屋の内側から西日対策を行う必要があります。標準管理規則で、窓、窓枠、バルコニーとも、専有部分には含まれないと定められているためです。
利用できるのは当該住戸の住民だけ(専用使用権)ですが、持ち家のように自由に扱えるわけではありません。例えば、バルコニーであれば、避難経路としても活用されるため、西日対策用のグッズを設置できないことがあります。
外側から対策を講じたい場合は、管理組合に可否を確認しましょう。窓ガラスや窓枠を変更したい場合も同様です。分譲マンションの場合であれば、既存の窓の内側にもうひとつ窓を設置する内窓であれば、原則として許可は必要ありません。
暑いとき、まぶしいときは西日対策をしてみませんか?
ここでは、西日の影響と西日対策について解説しました。西日を放っておくと、部屋が暑くなって電気代が高くなったり、紫外線で家具が日焼けしたりする恐れがあります。
気になる方は、西日対策に取り組みましょう。おすすめの対策として、機能性の高い窓ガラスや内窓の設置があげられます。これらの方法であれば、部屋の明るさ、部屋の印象に大きな影響を与えないうえ、設置後の管理にも手間がかかりません。
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