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フロートガラスとは|特徴や用途・商品事例を紹介

フロートガラスとは?

フロートガラスは、幅広い用途に用いられているガラスです。 価格が安い、加工性に優れるなどの特徴を備えます。

 

ここでは、フロートガラスの特徴、用途、加工例、商品事例などを紹介しています。 以下の情報を参考にすれば、フロートガラスがどのようなガラスか理解できるはずです。

 

ガラスの選択でお困りの方は、参考にしてください。

フロートガラスと一般的な板ガラスの違い

窓などに使用するガラスを調べていると、「フロートガラス」や「板ガラス」と記載されていることが多いですよね。 「両者の違いはなに?」「どちらを選べばよいの?」などと悩んでいる方がいるのではないでしょうか。

 

結論から言うと、フロートガラスと一般的な板ガラスは同じものを指します。 「フロートガラス」という名称は、その製造方法に由来し、一方で「一般的な板ガラス」という名称は、数ある板ガラスの中でも最も広く使われていることを意味しています。

 

つまり、フロートガラスは板ガラスであり、板ガラスの中で最も一般的な製品となります。

フロートガラスの特徴

フロートガラスの最も大きな特徴は、他のガラスに比べて価格が安いことです。 広く流通しているため、ニーズに合っているものを安価で利用できます。 コストが気になるときでも、利用しやすいガラスです。

 

さまざまな厚みのガラスがある点も、フロートガラスの特徴としてあげられます。 具体的には、JIS R 3202で次の規格が定められています。

フロートガラスの厚さ

2mm2.5mm3mm4mm5mm6mm6.5mm8mm10mm12mm15mm19mm22mm25mm

特別な加工をしない場合は、厚みを増すほどガラスの強度は高くなります。 ガラスを使用する環境により、求められる強度は異なります。 フロートガラスは、さまざまな環境で使用できるガラスなんです。

 

フロートガラスは加工性にも優れます。あまり知られていませんが、強化フロートガラスや複層(ペア)ガラス、合わせガラスなどは、フロートガラスを使用して作られています。

 

また、適当な大きさにカットしたり、穴を開けることもできたり、使い勝手のよいガラスなんですよ!

フロート方式の仕組み

フロートガラスはフロート方式で作られるガラスです。 フロート方式は、フロート製法、フロート法などと呼ばれることもあります。 名称は異なりますが、基本的な作り方は同じです。

 

具体的には、フロートバスと呼ばれる窯に溶けたガラスを流し込みます。 ポイントは、フロートバスの中に溶けた錫をプールしていることです。

 

錫の比重はガラスより大きいため、フロートバスの中に流し込んだガラスは、その上に浮いて平らに広がります。 その結果、平面精度の高い板ガラスができるのです! 少し意外ですが、フロートガラスの製造工程で研磨などは行わないのですよ。

フロートガラスの用途

フロートガラスは、幅広く普及しているため、さまざまな用途に利用されています。 主な用途は次の通りです。

 

【フロートガラスの主な用途】

  • 住宅
  • 建築
  • 商業施設

ここでは、フロートガラスの用途について解説します。

使用用途①住宅

まずは住宅での用途についてです。 透明性が高いことから、住宅の窓として広く利用されています。 透明度の高さから、インテリア・家具・テーブル・棚に使用されることも珍しくありません。

 

フロートガラスは住宅のさまざまな部分に利用されています。 透明度が必要であるガラス部分に使用したいとき、住宅全体の断熱性を高めたいときに重宝するガラスです。

使用用途②建築

フロートガラスは、一般的な建築物でも広く用いられています。代表例としてあげられるのが、ビルの窓ガラス、ショーウィンドウ、内装ガラス、ドアガラスです。 商業建築物も、一般住宅と同じく、窓に高い防犯性を期待します。

 

また、道路などの野外に面しているショーウィンドウでは、簡単に割れない強度と商品を美しく見せる透明度も求められます。 したがって、フロートガラスが幅広く用いられているのです!

使用用途③商業施設

フロートガラスは、商業施設の中でも用いられています。具体例としてあげられるのが、ショーケースやディスプレイです。 これらで用いられている主な理由は、強度と透明度が高いから。

 

先ほど説明したショーウィンドウと同じく、ショーケースやディスプレイでも、商品を美しく見せる性能、簡単には割れない性能が求められます。

 

透明度と強度を兼ね備えるフロートガラスは、ショーケースやディスプレイに適したガラスと考えられます! 商業施設で商品をより魅力的に見せたい場合にもおすすめですよ。

フロートガラスの加工例

フロートガラスは、加工性にも優れます。実際に、次のような加工事例があります。

 

【加工事例】

  • 銀引きをすることにより鏡として利用する
  • 表面に塗料を塗布してカラーガラスとする
  • 高温に曲げ加工を施して曲面のガラスを製造する
  • 2枚のガラスの間に中間膜を挟んで合わせガラスを製造する
  • 四隅の角を削って安全性の高いガラスを加工する

以上の他にも、さまざまな加工方法が考えられます。 一般的には、銀引きをしたり、塗料を塗布したり、曲げ加工をしたりしたガラスがよく見受けられます。

 

合わせガラスにしたり、四隅の角を削ったりすることで、安全性を高めたガラスを製造できます。 加工しやすいフロートガラスは、シーンにあわせて加工方法を選ぶことで、さらに用途に適した形に生まれ変わります。

フロートガラスの商品事例

ここからは、導入を検討している方のために、弊社におけるフロートガラスの商品事例を紹介します。

事例①

①商品画像

②商品詳細

【ガラス種類】PAIR-G:ペアガラス FL3:フロートガラス+A11:空気層+F4:型板ガラス霞(かすみ)

【ガラスサイズ】W560mm×H638mm

【厚み】18mm

 

③コメント 割れた風呂の内窓を交換した事例です。 風呂場で使用するため、不透明度が高い型板ガラス(霞)とフロートガラスの合わせガラスを使用しています。 断熱性が高いうえ結露もしにくいペアガラスを使用している点もポイントですよ。(※交換作業はお客様が行っています。)

事例②

①商品画像

 

 

②商品詳細

【ガラス種類】FL8:フロートガラス/8mm

【ガラスサイズ】W1091mm×H243mm

【切断面処理】全周糸面磨き

【4隅の加工】4隅角落とし加工(1~2mm)

【枚数】1枚  

 

【ガラス種類】FL8:フロートガラス/8mm

【ガラスサイズ】W1091mm×H542mm

【切断面処理】全周糸面磨き

【4隅の加工】4隅角落とし加工(1~2mm)

【枚数】1枚  

 

【ガラス種類】FL8:フロートガラス/8mm

【ガラスサイズ】W1091mm×H235mm

【切断面処理】全周糸面磨き

【4隅の加工】4隅角落とし加工(1~2mm)

【枚数】1枚  

 

【ガラス種類】FL8:フロートガラス/8mm

【ガラスサイズ】W235mm×H312mm

【切断面処理】全周糸面磨き

【4隅の加工】4隅角落とし加工(1~2mm)

【枚数】2枚  

 

【ガラス種類】FL8:フロートガラス/8mm

【ガラスサイズ】W235mm×H222mm

【切断面処理】全周糸面磨き

【4隅の加工】4隅角落とし加工(1~2mm)

【枚数】2枚   <同梱品>

【品名】H04157-HL:コの字チャンネル

【色・仕上】ステンレスHL

【数量】3本  

③コメント 新店舗に、ガラスケース(ガラス棚)を設置した事例です。 透明度の高いフロートガラスが、清潔感や高級感を演出しています。

弊社では、ガラス施工士がガラスケースの組立を行っています。 割れる恐れがあるため、現場で組立、設置を行うケースが一般的です。 ご興味をおもちいただいた方は、お気軽にご相談ください。

事例③

①商品画像

②商品詳細

【ガラス種類】FL5:フロートガラス/5mm

【ガラスサイズ】W700mm×H786mm

【切断面処理】H二方糸面磨き

【その他加工】引手加工(高さ中心) 1ケ

【枚数】2枚  

 

<同梱品>

【プランNo】HAS2-MY005

【上下レール】アルミバフシルバー

【サイズ】L=1359mm

【個数】1set  

【ハカマ】 ベアリング付/アルミバフシルバー

【サイズ】L=700mm

【個数】2set  

 

③コメント 自作のペット用ケージの前面に、ガラス引戸を設置した事例です。 アクリル板だと真ん中が弛むため、ペットが逃げてしまう恐れがありました。 この問題に対処するため、ガラス引戸をご注文いただきました。

 

ガラスは、アクリルより重いうえ傷つきにくいため、ペット用ケージのガラス引戸に適していますよ。 用途を踏まえて、引手加工を行っている点もポイントです。(※設置作業はお客様が行っています。)

事例④

①商品画像

 

②商品詳細

【ガラス種類】FL5:フロートガラス/5mm

【ガラスサイズ】W430mm×H310mm

【切断面処理】全周糸面磨き

【4隅の加工】4隅角落とし加工(1~2mm)

【枚数】1枚

【特殊加工】Φ40mm穴 1ケ 切欠(30mmx260mm=1ケ 内側隅5~10㎜Rつきます)  

 

③コメント 穴をあけた水槽のフタをご注文いただいた事例です。 メールで図面を送付していただくか、型紙を郵送していただくことで、ご希望のガラスを製作できます。

 

本事例では「思い描いていた通りの商品」とお客様からお喜びいただいています。(※設置作業はお客様が行っています。)

事例⑤

①商品画像

②商品詳細

【ガラス種類】FL5:フロートガラス/5㎜

【ガラスサイズ】Φ455㎜

【切断面処理】全周糸面磨き

【枚数】1枚  

 

③コメント 愛車「ロータス」の交換済みタイヤに、ガラスを設置してテーブルを作られた事例です。 素敵な趣味空間になっているのではないでしょうか。

 

本事例でわかる通り、ミリ単位でオーダーサイズをご注文いただけるため、アイデア次第でフロートガラスをさまざまな用途にご活用いただけます。(※設置作業はお客様が行っています。)

フロートガラスは使い勝手のよいガラス

ここでは、フロートガラスについて解説しました。 フロートガラスは、窓ガラスをはじめ最も多く使用されている一般的なガラスです。   主な特徴は、価格が安いことと加工性に優れることです。

 

また、一定の透明度、強度、断熱性も備えています。 したがって、住宅、建築、商業施設など、さまざまな用途に用いられています。   フロートガラスは、非常に使い勝手のよいガラスです。

 

コダマガラスでは、フロートガラスの加工・販売を行っています。 お気軽にご相談ください。