ガラステーブル購入で後悔しないために|安全で快適に使うためのポイント

ガラステーブルは、洗練された印象を与えるインテリアとして人気があります。透明感のあるガラスはおしゃれですが、「すぐに傷ついてしまうかも…」「取り扱いが難しいのでは…」と心配になる気持ちもあるでしょう。
そこで、この記事ではガラステーブルの特徴や導入のメリット、後悔しないための使い方のポイントなどを取り上げます。ガラステーブルの用途として向いているもの、不向きなものも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ガラステーブル購入時に、よくある失敗・後悔ポイント
「ガラステーブルは、すぐに傷が付きそう…」
「熱い鍋を置いたらひびが入るのでは…?」
ガラステーブルを購入する際に、そんな不安はありませんか?
確かに、ガラスという素材は「割れやすい」「扱いが難しい」といったイメージを持たれがちです。しかし実際には、適切に選び正しく使えば安全で快適に、そして長く愛用できる家具のひとつです。
決して取り扱いが難しいインテリアではありませんが、性質や使い方などは購入前や使用前に確認しておくことが大切です。
ガラステーブルを購入された方からよく聞く「性質・使い方を知っていれば良かった」という体験をいくつか挙げてみましょう。
重たいものを落として割れた
ガラスは衝撃に弱いというイメージがありますが、強化ガラスを選べば通常のガラスの約3〜5倍の強度があります。厚みをしっかり選べば割れのリスクは大きく減らせます。
熱い鍋を置いたらひびが入った
普通のフロートガラスでは熱に弱く、急激な温度変化で割れてしまうことがあります。強化ガラスなら耐熱温度は約200℃程度まで対応可能。鍋敷きと併用すれば安心です。
サイズや厚みが合わずたわんだ
大きめのテーブルに薄いガラスを使うと、中央部分がたわんで不安定になります。適切な厚みを選ぶことが重要です。
表面が傷つきやすかった
通常のガラスは金属や硬いものとの接触で傷がつきやすいですが、強化ガラスなら比較的耐傷性が高いです。さらに、テーブルマットを組み合わせることで美観を長く保てます。
このように、失敗の原因を知れば「対策できる」という安心感につながります。
ガラス破損の原因や、破損に強いガラスを知る
ではなぜ、このような失敗が起きてしまうのか、その背景を専門的に解説します。
たわみや破損のメカニズム
ガラスは一見硬い素材ですが、広い面積で支えられずに使用すると中央部がわずかに沈み込みます。これが「たわみ」です。長期間重たい物を載せ続けると応力が集中し、破損につながるケースもあります。
実際にコダマガラスの実験では、厚み5mmのガラスに30kgの重りを置いたところ、中央部に約2mmのたわみが発生しました。一方、厚み8mmではほとんど変形が見られませんでした。
ガラステーブルに最適な素材「強化ガラス」の特徴
強化ガラスは、加熱処理によって表面に強い圧縮応力を加えたガラスです。そのため、通常のガラスよりも衝撃や熱に強い特性があります。
- 耐熱性:およそ200℃程度まで対応可能(ただし直火は不可)
- 強度:同じ厚みのフロートガラスの約3〜5倍
- 破損時の安全性:割れても鋭利な破片にならず、粒状に砕ける
ガラステーブルとして使用可能な「フロートガラス」の特徴
フロートガラスは、最も一般的な板ガラスで、溶融したガラスを溶けた金属の上に流して製造されます。透明度が高く、コストも安いため、住宅から店舗まで幅広く利用されます。
- 耐熱性:急激な温度変化に弱く、約60〜70℃程度の温度差でひび割れが発生することがある
- 強度:日常的な使用には問題ないが、強化ガラスと比べると衝撃に弱い
- 破損時の安全性:割れると鋭利な破片となるため、大きなケガに繋がる可能性がある
荷重の目安(厚みによる違い)
テーブルとして使用する場合、ガラスの厚みは非常に重要です。
- 厚み 5mm:小型のサイドテーブル向け、耐荷重目安は10〜15kg程度
- 厚み 8mm:一般的なダイニングテーブルサイズに対応、耐荷重は30〜50kg程度
- 厚み 10mm以上:大型テーブルや業務用カウンターに推奨、耐荷重は100kg以上にも対応
こうしたデータを知っておくことで、用途に合わせて適切な厚みを選べるようになります。
コダマガラスの行なった実証実験については、別の記事でも詳しく解説しています。
より詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
■ガラステーブルトップは熱いもので割れる?強化ガラスの上でやってはいけない4つのポイントを解説
■ガラスの耐荷重は何キロまで?ガラステーブルや棚板のたわみを厚みごとに計測してみた
ガラステーブルを安心して使うための、ガラスの選び方と使い方
ガラステーブルを安心して使うためには、「選び方」と「使い方」の両面で工夫することが大切です。
厚み・サイズの選び方
- 小さなローテーブル → 厚み6〜8mm
- ダイニングテーブル(4人掛け) → 厚み8〜10mm
- 大型テーブルや業務用 → 厚み10〜12mm以上
設置方法
- ガラスの下にしっかりした支え(フレームや脚)を配置
- ゴムや透明パッドを間に挟むことで滑り止め&破損防止
DIYや日常で気を付けるポイント
ガラステーブルをDIYしたい方や、テーブルを安全に使うためには日常のちょっとした工夫が大切です。
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脚やフレームとの間に透明のクッションパッドを挟む
まず設置時には、脚やフレームとの間に透明のクッションパッド(滑り止めゴム等)を挟み、ガラスがずれたり欠けたりするのを防ぎましょう。
また、四点支持などのテーブル天板として使用する場合は厚み8mm以上の強化ガラスを選ぶと安心です。 -
重たいものは落とさない
日常では、重たいものを落とさないことが一番のポイント。ガラスは強化されていても一点に強い衝撃が加わると破損の原因になります。
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熱い鍋ややかんは直接置かず、鍋敷きを活用
熱い鍋やポットを直接置くとひび割れの原因となります。鍋敷きや耐熱マットを活用することでひび割れを防げます。
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硬いもの(金属・陶器など)を引きずらない
金属や陶器を引きずると傷がつきやすいので、コースターやランチョンマットを併用するのも効果的。
-
定期的に柔らかい布で拭き、清潔に保つ
掃除をする際に柔らかい布で拭き上げれば、美しい光沢を長く保てます。
これらを意識するだけで、ガラステーブルは驚くほど快適に、長く愛用できます。
ガラステーブル施工事例のご紹介
また、コダマガラスでは、数多くの施工事例もご紹介しています。
ガラステーブルやガラスマットなどの事例もぜひ参考にしてください。
施工事例①:テーブルトップを強化フロートガラスに
コンクリートのような箱と、金属パイプで脚をつくりその上に、強化フロートガラスを乗せ、ローテーブルに。オーダーメイドでぴったりのサイズに仕上げ、インテリアにマッチした雰囲気が素敵です。
関連記事:テーブルトップに強化フロートガラスを設置されたお客様(北海道札幌市H様)
施工事例②:ガラステーブルマット
オリジナルのガラステーブルをカバーするガラステーブルマットをオーダーいただきました。元々あったガラステーブルにガラスマットを敷き、遠目から見たらガラスが1枚に見えます。ガラステーブルをカバーしても、そのまま透明感を表現できるのはガラスマットの良さです。
関連記事:ガラステーブルにガラスマットを設置したお客様(神奈川県横浜市E様)
施工事例③:幅広面磨きのガラステーブルマット:ダイニングテーブル
幅1450mmのダイニングテーブルに、幅広面磨きのガラステーブルマットを設置。お子様の落書き防止、キズ防止の為にオーダーいただき、「面磨き加工が大変高級感がありとても素敵!」と嬉しいご感想をいただきました。15mmの幅広面磨きをお選びになられたことでインテリアにピッタリあった高級感と品の良さが伝わってきます。
関連記事:アンティーク調の白いテーブルセットに幅広面磨きのガラステーブルマットを置かれたお客様(兵庫県芦屋市I様)
後悔しないために、ガラスのプロがサポートします
「自分のテーブルにはどの厚みが合うのかわからない…」
「強化ガラスにしたいけど、サイズや加工はどう決めればいいの?」
そんな不安をお持ちの方は、ぜひコダマガラスにご相談ください。
- オーダーサイズ対応:ミリ単位でご家庭のテーブルに合わせて製作可能
- 安全加工:角のR加工・面取り加工・飛散防止フィルムも対応
- 事例紹介:過去の施工写真や動画で使用イメージを確認可能
- サイズご相談:○○の上に置いてテーブルとして使いたいなどざっくりとした要望にも対応
お客様の「不安」を「安心」に変えるサポートをお約束します。
オーダーガラス専門店は、ご家庭や店舗様、職場などのテーブルサイズやデザインに合わせて最適な厚み・加工方法をご提案します。角を丸く加工したり、天板を安全に固定するための部材もご用意可能です。
さらに、施工例や動画・写真を交えて、実際にどのような仕上がりになるかイメージしていただけます。
「問い合わせるほどでもないかな…」「この部屋にガラステーブルを置きたいんだけど…」などの小さな疑問でも大歓迎です。お気軽にご相談ください。
透明感のあるスタイリッシュなガラステーブルを楽しもう
ガラステーブルは「割れやすい」「不安」というイメージから敬遠されることもありますが、実際には正しい知識と選び方さえ押さえれば、安全で快適に使える家具です。
- 適切な厚みを選ぶ
- 強化ガラスなどの最適なガラスを活用する
- 日常の扱いに少し注意する
この3つを意識するだけで、ガラステーブルは毎日の生活をより美しく、快適に彩ってくれます。
ぜひ本記事の知識を活かして、後悔のないガラステーブル選びをしてみてください。
ガラスのオーダーをご検討中の方は、オーダーガラスの専門店コダマガラスへご相談ください。
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