防犯対策ウィンドーフィルム貼り加工
ご存じですか?
住居侵入の約6割は「窓」から。
防犯対策で重要なのは『5分以上の時間を掛けさせること』です!
侵入による犯罪は一般住宅だけでなく、オフィスや店舗にも広がっていますが、手口としては「鍵のかけ忘れ」と同じぐらい大きな割合を占めているのは、「窓ガラス破り」による手口なんです。
ただしその場合も、侵入には5分以上掛かると約7割が諦めるとされています。
つまり、防犯対策には窓ガラスを簡単に破らせずに、侵入を遅らせることが重要なんです。
時間を掛けさせることで、侵入を妨げる効果が期待できるガラスフイルム
侵入妨止の効果が期待のフイルム
近年、ますます深刻化してきている住宅などへの窓(ガラス破り手口)からの侵入犯罪ですが、その防犯対策に最適な透明飛散防止タイプの防犯フィルムをガラス全面に施工することで、 ガラス開口部の破壊・貫通を大幅に遅らせ、建物の防犯対策に大きく貢献します。
当社では、メーカー品番に指定がない場合、リンテックのWINCOS 1561UH-Fを使用します。(同等品となる場合もあります)
無色透明のフィルムで、引張強さが一般的な飛散防止フィルムの5倍以上と非常に強靭で、耐貫通性の高く、窓ガラス破りによる侵入を遅らせたり防げたりできます。
納品時には、梱包及びガラスフィルム面にシールを貼っています。
開梱時にカッター等でひっかくとキズが入る可能性がありますので、ご注意ください。
防犯対策ウインドーフイルムの特徴について
防犯ウインドーフイルムの特徴
1561UH-Fは、独自の塗工・貼合技術により高透明PETフィルムを積層した3層構造(フィルム厚300μm、総厚360μm)を採用。
従来のガラス飛散防止対策フィルム(フィルム厚50μm、総厚73μm)と同等の透明性を保ちつつ、5倍以上の引張強さを実現しました。
■建物用ウインドーフィルムの製品仕様と効果
建物用フィルムの製品仕様と効果
品番 | フィルム厚(μm) | 総厚(μm) | 引張強さ (N/25mm) |
伸び(%) | |
---|---|---|---|---|---|
1561UH-F | 300 | 360 | 1,225 | 195 | |
従来品 | 50 | 73 | 240 | 120 |
*フィルム総厚 : 剥離フィルムを除いた厚みのこと
名称 | 品番 | 防犯 | 飛散防止 | 紫外線カット | 防虫効果 | 外貼り | ハードコート |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ルミクール | 1561UH-F | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 不可 | 〇 |
*飛散防止効果 : 〇=ガラスの飛散を低減する効果があるもの
◎JIS A 5759(ショットバッグ試験、層間変位試験)のガラス飛散防止効果を満たすもの
*UVカット効果:紫 外 線 カット率 〇=94%(測定値であり保証値ではありません)
*外貼り : 外貼りは不可となります
*製品の仕様等は、改良のため予告なく変更する場合があります。
■ 飛散防止効果
飛散防止効果
地震などの災害や、物体がガラスに衝突してガラスが割れた時の破片の飛散を低減。
二次災害の対策にも有効です。
JIS A 5759(ショットバッグ試験、層間変位試験)のガラス飛散防止効果を満たしております。
■ 紫外線カット効果
紫外線カット効果
人体に有害な紫外線を99%以上カット。
また、建物のガラス開口部を透過する太陽光の紫外線は、家具やカーペット、カーテン、商品などの退色の原因にもなりますが、透明飛散防止フィルム貼りすることにより、室内調度品の退色防止などにも大きく貢献します。
■ 防虫効果
防虫効果
多くの昆虫が感応する300~400nmの波長領域をカットすることで、その誘引を阻止します。
安全面・衛生面の配慮が求められる医薬品工場や食品工場、深夜営業の小売店舗、あるいは病院などの施設でご利用いただく「防虫タイプ」もございます。
品番をご指定いただけば、手配いたします。
■ 光学的性能
光学的性能
■ 建物用ウインドーフィルムの防犯対策に基づく試験結果
建物用ウインドーフィルム試験結果
■ こじ破りを想定したクレセント破壊試験
こじ破りを想定した破壊試験
◇試験条件:
カギ付きクレセント部分と補助錠を想定した箇所の「こじ破り」のトータル時間を測定
◇使用道具:ドライバー、カッター
◇結果:実験では、破壊、進入するまで5分以上の時間を要しました。
■ 打ち破りを想定した連続落球試験
打ち破りを想定した連続落球試験
◇実験方法:EN356に準拠
◇使用鋼球:直径:100mm、重さ:約4.11kg
◇落下方法:中心付近に一辺130mmの正三角形の頂点に鋼球を落下させる
◇試験体大きさ:900mm×1100mm
◇性能ランク
分類 | 鋼球落下高さ(mm) | 加速回数 | 1回 | 2回 | 3回 |
---|---|---|---|---|---|
P1A | 1,500 | 正三角形各頂点に1回ずつ計3回 | ○ | ○ | ○ |
P2A | 3,000 | 正三角形各頂点に1回ずつ計3回 | ○ | ○ | ○ |
◇結果
1500mm、3000mmの高さから連続3回させても貫通は見られませんでした。
■ 建物用ウインドーフィルムのJIS A 5759に基づく試験結果
ウインドーフィルムの試験結果
衝撃による飛散防止の実験(ショットバッグ試験)
衝撃による飛散防止の実験
人体衝突を模した試験
※45kgのショットバッグを落下高30cmで振り子状に落下させ、飛散状況を確認する
フィルムなしの場合、衝撃部を中心に大型の鋭利な破片が飛散しますが、 ルミクール1501UHを貼ったガラスは、衝撃部が抜け落ちることはありませんでした。
■ ひずみによる飛散防止の実験(層間変位試験)
ひずみによる飛散防止の実験
地震時の「はめごろし窓」を想定したフレーム変位による飛散状態の実験
フィルムなしの場合、最長15mも鋭利な破片が飛散。
ルミクール1501UHを貼ったガラスは、細かな亀裂が生じ、ガラス粉が散っただけで飛散はほとんどありませんでした。
透明装飾用シートのご注意とメンテナンス
透明装飾用シートのご注意
■素材選定上のご注意
- 色の確認や加工は、保護フィルムを剥してから行ってください。
- アルミサッシ等、腐食が生じる金属板への貼付はご注意ください。錆の発生で剥れる場合があります。
- 窓ガラスにフィルムを貼ると、ガラスの温度が上昇し熱割れを生じる場合があります。
- 熱や湿度がこもりやすい環境でのご使用はお避けください。フィルムや粘着剤の劣化が促進され、本来の機能が損なわれます。
- フィルムをはがす際に、ガラスの種類によっては糊が残る場合があります。
- その他の素材・被着体については、お問い合わせください。
熱割れの生じる条件
熱割れの生じる条件
1)ガラスの種類 | フロート板ガラスは、3~12mm厚より16~19mm厚の方が熱割れしやすく、網入りガラス・線入りガラスは、フロート板ガラスより熱割れしやすい。 |
---|---|
2)影の形状 | ガラス面に部分的に影ができると熱割れしやすい。 |
3)窓ガラスの近くにある反射物 | カーテンやブラインド等の使用は、日射をガラス面に反射させたり熱がこもりやすくなり、熱割れの原因になる。 |
4)ガラスの大きさ | 面積が大きいほど熱割れしやすい。 |
5)ガラス施工品質 | 熱割れは、ガラスのエッジから始まるので、エッジの仕上げが雑だと熱割れしやすい。 |
6)その他の要因 | 窓の方位、建築地域、施工の種類(パテやシーリング材の違い)等 |
※ガラスメーカー3社が採用している熱割れ計算式にて、可能性の有無を検討することができます。
※当計算は、指定された条件に基づくもので、保証値ではありません。参考資料としてご利用ください。
■メンテナンス上のご注意
メンテナンス上のご注意
- フィルム施工後の養生期間中はフィルムが乾いておりませんので、手を触れないようにしてください。
- 清掃は、フィルム施工後、1ヶ月以上の期間を置いてください。
- フィルム表面に汚れを付着させたままにすると、フィルムの劣化が促進されます。
- フィルムの性能を維持するためには、定期的な清掃が必要です。
1)窓ガラス清掃用ゴムスキージや水を含んだ柔らかい布で軽く水洗いしてください。
乾拭きは避けてください。
スキージ本体の金属部分(特にエッジ部分やボルト)がフィルムに接触しないよう注意してください。
2)フィルムの表面は、必ず一方向に拭くようにしてください。(往復しないでください)
3)汚れがひどい場合は、中性洗剤(1~2%)を使用してください。
アンモニア系、塩素系、有機系洗剤は使用しないでください。
4)砂ぼこり、金属粉等が付着している場合は、事前に水や十分に水を含んだ柔らかい布等で洗い流してください。(無理にこするとフィルムを傷つけます)
5)フィルム面に継目があるときは、継目に沿って拭いてください。
6)フィルムをクリーニングする場合は、事前に水や十分に水を含んだ柔らかい布等で、付着したほこり等を洗い流し、上記の清掃を開始してください。 - フィルム表面に粘着テープやステッカー等を貼ったり、マジック等で書いたりしないでください。
- フィルムは有機材料でできているため、製品に寿命があります。
また、使用環境が過酷な場合には、寿命が短くなったり外観や性能の劣化が生じることがあります。
予測しかねる環境変化によっては、不具合が生じる場合があります。
目安として、通常の用法による使用の場合約3~5年程度です。
(但し耐用期間として保証するものではありません)
■廃棄上のご注意
廃棄上のご注意
1)焼却する場合 | 大気汚染防止法などに適合した処理方法に従ってください。 |
---|---|
2)埋立てする場合 | 廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び関係する法規に従って、 公認の廃棄物処理業者にて処理してください。 |