目隠しガラスの種類と選び方について

窓ガラスで「光を採り入れたいけれど、視線は遮りたい」。そのような用途にあったガラスがあるのか疑問に思われることはありませんか?
このようなプライバシー性の高いガラスは、「目隠しガラス」と呼ばれています。
ガラスは種類が多いため、目的や用途に合っているか判断するのが難しいと感じることも多いかと思われます。
目隠しガラスをお探しの方に向けて、種類やそれぞれのガラスの特徴を解説しています。
ガラス選びの参考にしていただけると幸いです。
すりガラスは目隠しガラスの代表!光の拡散性が高く照明のカバーガラスにも

すりガラスは、一般的によく知られる目隠しガラスです。
透明ガラスの表面に砂を吹き付ける「サンドブラスト加工」で製作します。
他の目隠しガラスと比較して、光を拡散する効果が高いことが特徴です。
しかしすりガラスの表面は汚れが付きやすく、落ちにくいという難点があります。
人の手が触れたり、外気やホコリが多い場所には不向きと言えます。
そのため、使う場所には注意が必要ですね。
すりガラスはガラス障子にも使われる白みがかった不透明ガラス

すりガラスの厚みは、2mm、3mm、5mm厚が一般的です。
なお、弊社では4mm厚の取り扱いがあるほか、その他の厚さでも製作できます。
すりガラスの主な用途は、明かり窓や照明のカバーガラスなどです。
上の画像のように、食器棚に使用すると中身がうっすらと透ける程度になります。
また和室の障子ガラスで、白みがかっているものはすりガラスが多いです。
型板ガラス「霞」(かすみ)は凹凸のある目隠しガラス!窓ガラスとしても使われる

型板(かたいた)ガラスは、凹凸のある型の上にガラスを流して作るガラス板です。
なかでも型板ガラス「霞」は、視線を遮りたい場所によく使われます。
すりガラスの表面はサラサラですが、霞ガラスの表面はデコボコしています。
どちらかわからない場合は、表面を触ることで確認できますよ。
霞ガラスの厚みは4mmが一般的で、6mm厚もあります。
用途としては、マンションや一般住宅の窓ガラスによく使われ、照明器具のカバーなどにも使用されることもあります。
型板ガラス「梨地」(なしじ)は製造中止!代替品の樹脂ガラス「梨地」がおすすめ

型板ガラス「梨地」は、現在は製造されていないガラスです。
代替品として、同じ2mm厚のポリスチレン樹脂ガラス「梨地」を取り扱っています。
昭和中期以降、室内の障子ガラスには、梨地ガラスがよく使われていました。
割れ替えなどで検討されている方は、樹脂ガラス「梨地」がおすすめです。
2mm厚の不透明ガラスは、すりガラスか、樹脂ガラス「梨地」のみとなります。
どちらのガラスも、オーダーサイズでのカット、お届けまで承っています。
昭和型板ガラス「夜空」「銀河」は希少な型板ガラス!レトロな雰囲気が魅力

型板ガラス「夜空」と「銀河」は、昭和初期に製造されたデザイン型板ガラスです。
星型のデザインが散りばめられた、昔懐かしいたたずまいが特徴です。
昭和期には、型板ガラスは各メーカーから多数製造・販売されていました。
現在製造されているのは、型板ガラス「霞」のみとなっています。
この希少な昭和型板ガラスも、オーダーサイズでカット・販売を承っています。
在庫限りとなり、厚みは4mm厚のみです。
昭和レトロのノスタルジックな雰囲気を楽しみたい方は、ぜひご検討ください。
フロストガラス(タペストリーガラス)は汚れが落ちやすいガラス

フロストガラスは、すりガラスの表面を薬品でなめらかに加工したガラスです。
目隠し効果があり、表面を触るとサラサラしており、別名「タペストリーガラス」とも呼ばれています。
すりガラスと比較して、汚れがつきにくく、落ちやすい点が特徴です。
フロストガラスの厚みは3、5、6、8、10mm厚が一般的です。
弊社では4mmm厚のほか、その他の厚みでも加工・販売を承っています。
フロストガラスの主な用途として、入口周辺の窓ガラスや天板があげられます。
棚板やパーテーションのガラスなど、人が触ったり、汚れやすい場所でも使われます。
デザインガラスは模様入りの輸入ガラス!加工次第で用途は自由自在

デザインガラスとは、ヨーロッパなどから輸入された柄入りのガラスです。
日本では見られないデザイン模様から、人気を集めています。
現在270種類以上の取り扱いがあり、いずれもオーダーを承っています。
デザインガラスの厚みは主に4mmですが、一部3mm厚のものもあります。
主な用途は、室内建具や間仕切りの窓ガラス、家具の扉やパーテーションなどです。
合わせガラスや複層ガラスに加工すれば、使用用途を大きく広げることができるのも魅力です。
網入りガラスは金網の入った目隠しガラス!防火や飛散防止にも効果的

網入りガラス(ワイヤーガラス)は、ガラスの中に金網を入れたガラス板です。
視線を遮る効果のほか、防火や飛散防止目的としても用いられます。
最近ではそのデザイン性から、テーブルトップなどにも使われるようになりました。
網入りガラスには、透明ガラスタイプと、型板ガラス「霞」のタイプの2種類があります。
霞ガラスタイプは国内で製造されており、厚みは6.8mmです。
輸入デザインタイプ(WIM-016:ワイヤードM01|6mm厚)も取り扱っています。
強化ミストガラスは不透明な強化ガラス!高い安全性が求められる場所に使われる

強化ミストガラスとは、乳白色の不透明な強化ガラスです。
日本板硝子やAGCといった国内メーカーで製造されています。
表面はミスト(もや)状で、やわらかく光を取り入れる点が特徴です。
強化ミストガラスは強化ガラスと同じく、割れた際に粉々になり破片が出ないため安全です。
※ すりガラス・フロストガラスは強化加工可能です。凹凸のある型板ガラス「霞」は、強化加工することができません。
強化ミストガラスの厚みは4mm。
一般住宅の浴室や保育園、公共施設といった場所の窓ガラスなどで使われます。
高い安全性とプライバシー性が求められる場所にぴったりの目隠しガラスです。
和紙調ガラス「妙(みょう)」はフィルムを貼付したガラス

和紙調ガラスは、ガラス表面に和紙調のフィルムを貼り付けたガラスです。
コダマガラスでは、日本板硝子で製造される「妙」というガラスを取り扱っています。
普通の和紙ではなく、耐水性があり、汚れにも強い和紙調フィルムが貼り付けられています。
和紙調ガラス「妙」の厚みは2、3、5mmです。
主な用途は障子ガラス、間仕切りや、行燈のガラスなどです。
クラックガラスは3枚のガラスを使った合わせガラス!デザイン性が高い

クラックガラスは、3枚のガラス板を加工した合わせガラスです。
一般的には透明ガラス2枚で、強化ガラス1枚を挟んで製作します。
3枚のうち、真ん中の強化ガラスをひび割れさせることから、クラッシュガラスとも呼ばれます。
挟み込まれたガラスが割れているため、デザイン性を残した目隠し効果があります。
厚みは、ガラスや中間膜によってさまざまな組み合わせで製作できます。
用途としては外部には向かず、主に内装用です。
パーテーションや間仕切り壁、照明器具などと合わせて使われます。
マジックミラーは明暗によって見え方が変わる目隠しガラス!

マジックミラーは、部屋の明暗によって見え方が変わるミラーガラスです。
明るい部屋からは鏡に見え、暗い部屋からはガラスのように透けて見えます。
厚みは、3mm/5mmのものがあります。
主にプライバシー保護に使われます。
また照明やミラーを組み合わせた演出にも用いられます。
浴室ドア用樹脂パネル(グランテリア)は折戸用の樹脂板

浴室折戸用樹脂パネル(グランテリア)は、主に浴室のドアに使われる樹脂パネルです。
樹脂製のため、割れた破片で大怪我をする心配はありません。
また、高湿度のなかでも反りが生じることもありません。
グランテリアの厚みはデザインによって、2、2.5、3.5mmのものがあります。
浴室だけではなく、室内建具やパーテーションにも使用されています。
ガラスフィルムで目隠しも!すりガラス調や乳白色などあり

ガラスフィルムといえば、飛散防止フィルムが一般的で、目隠し効果のあるフィルムもあります。
目隠し効果のあるガラスフィルムとしては、以下のようなものがあります。
- ・すりガラス調
- ・乳白シート
- ・カラーガラス風フィルム
- ・模様の入ったもの
ガラスフィルムメーカー大手としては、3Mやサンゲツ、中川ケミカルなどです。
フィルム品番の指定があれば、各メーカーのフィルムを貼付した状態で納品・施工も可能です。
コダマガラスの安心サポート
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