抗菌・抗ウイルスガラスのオーダーについて
抗菌・抗ウイルスガラスはガラス面に付着した細菌やウイルスの繁殖を室内の光で抑制する特殊な光触媒技術を採用したガラスです。
可視光応答型の光触媒ガラス「ウイルスクリーン®α」は、蛍光灯やLED照明などの可視光によってガラス面に付着する99%以上のウイルスを低減します。
フロート板ガラスに比べて、透明度はほとんど変わりません。
厚み:4mm
使用用途
●店舗、オフィス、工場などでの飛沫感染や接触感染、対策が必要な間仕切り用途に
●不特定多数の方が出入りする学校、公共施設や宿泊施設の窓や間仕切り用途に
●展示ケースや食品ケースのガラス扉などの用途に
納期(製作期間)について
納期(製作期間)について
ガラスはオーダーでの製作にて、ご注文確定後にカット・加工します
可能な限り早くにお届け出来るように努めますが、概ね下記製作期間をいただきますようお願いします
【 通常納期(製作期間):仕様により異なるためお問合せください 】
仕様によっては、かなり納期がかかる場合もあります
納期につきましては、お見積時・ご注文時にご連絡させていただきます
また製作中の不良等により、当初ご連絡よりもう少しお時間をいただくこともありますがその際はご了承ください
切断面処理方法 | 特殊カット・穴あけ | 強化加工 | フィルム貼り |
---|---|---|---|
× | × | × | 室内使用時〇 |
※フイルム貼り加工について
コーティング面は常に室内側として設置いただく必要があります。
従いまして室外に屋外仕様可能のフィルムをご使用いただく場合は「〇(可)」となります
ウイルスクリーン®αとは
ウイルスクリーン®αとは
ウイルスクリーン®αの構造と特徴
構造・特徴について
ウイルスクリーン®αは抗菌・抗ウイルス効果のある銅系化合物と、有機物を分解する光触媒膜との相乗効果により、ガラス面に付着するウイルスを蛍光灯やLED照明などの可視光によって99%以上低減します。
透明性は通常のフロート板ガラスとほとんど変わらず、クリアな視界を保ちます。
表示シールが貼付されているガラス面に光触媒膜がコーティングされています。
可視光応答型の特徴
光触媒は紫外光(屋外光)が当たるとその光触媒効果を発揮する「紫外光応答型」が一般的ですが、ウイルスクリーン®αは感度の高い「可視光応答型」で、室内光(蛍光灯)でも光触媒効果を発揮します。
優れた抗菌・抗かび効果
大腸菌、黄色ブドウ菌などの細菌や黒かびに対して、紫外光照射が無くても高い抗菌・抗かび性を発揮します。
抗菌が確認された一例
大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、レジオネラ、メチシリン耐性黄色、ブドウ球菌(MRSA)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)、多剤耐性アシネトバクター(MDRA)など
抗カビが確認された一例
黒麹かび、カンジタ・アルビカンスなど
優れた抗ウイルス効果
99%以上のQβファージ(インフルエンザウイルス相当)を低減する効果が認められました。
抗ウイルスが確認された一例
インフルエンザウイルス、ライノウイルス、ネコカリシウイルスなど
優れた耐久性
各種耐久性試験※の後であっても、可視光の照射によって、抗菌・抗ウィルス性能が認められました。
※各種耐久性試験水浸漬試験、アルカリ溶液浸漬試験、ガラス洗剤浸漬試験、殺菌剤浸漬試験。
ウイルスクリーン®αの効果
効果について
ウイルスクリーン®αはガラス面に付着するウイルスを蛍光灯やLED照明などの可視光によって99%以上低減します。
実験によるウイルス抑制効果
ウイルス残量データ
※1 実際の評価では、バクテリオファージQβを使用 ※2 照射条件 蛍光灯・LED照射 : 1000 lx 暗所保管 : 室内にて保管ケース内
ウイルスクリーン®α見え方について
見え方について
ウイルスクリーンα(アルファ)と一般的なアクリル・ビニールとの比較
他素材との比較表
形状について
形状について
四角形(長方形または正方形)のみとなります
ガラスサイズについて
ガラスサイズについて
切断面処理方法について
切断面処理方法について
その他加工について
その他加工について
ウイルスクリーンのご注意とメンテナンス
抗菌ガラスのご注意
■素材選定上のご注意
- ウイルスクリーンはガラス表面に付着したウイルス・細菌の活性を抑制する商品です。
抗菌・抗ウイルス性能を得る条件として、太陽光や蛍光灯などの可視光を当てる必要があります。 - ウイルスクリーンは製造後の加工が出来ませんので、ご注文の際は寸法や形状にお間違いなきよう十分にご注意ください。
- 高温、多湿、または水回りでのご使用はお避けください。
(トップライト、温室、温水プール、浴室、シャワーブースでの用途にはご使用いただけません。) - 強化ガラスの加工はできません。
設計・施工上のご注意
設計・施工上のご注意
- ウイルスクリーンは製造後の加工ができませんので、寸法や形状は正確にご発注ください。
- 抗菌・抗ウイルス膜は、両面にコーティングすることはできません。
開口部へご採用の場合はコーティング面を室内側にご使用ください。 - 抗菌・抗ウイルス膜は、長時間水に触れている場合に、抗菌・抗ウイルス性能が低下する場合があります。
施工前、施工中は雨水等がかからないように十分にご注意ください。 - 高温・多湿、または水回りでのご使用はお避けください。
- ガラス施工時に一般的に使用されるシリコーン系シーリング材は、難分解成分が滲みだすことにより、抗菌・抗ウイルス性能に影響を与える可能性があります。
施工時にはシリル化アクリレートなどの低汚染タイプのシーリング材(例:セメダイン株式会社製「EXCELⅡ」など)をご使用ください。
ただし、外装用途でご使用される場合は、室外側ガラスのシーリング材はシリコーン系シーリング材をご使用ください。 - 施工時、コーティング面にプライマー、シリコーン等のシーリング材などを付けないよう手袋、治工具、作業方法にご留意ください。
■市販の低汚染性シーリング材
低汚染性シーリング材
シーリング材 | 商品名 | 止水性 | 汚染性 | |
---|---|---|---|---|
アルコール系シーリング材 | 1成分 | 一般市販品 | ◎ | △ |
オキシム系シーリング材 | 1成分 | ◎ | △ | |
低汚染型オキシム系シーリング材 | 1成分 | マスター 300LS | ◎ | 〇 |
ポリイソブレン系 | 2成分 | ボンドエクシール1B | ▲ | ◎ |
2成分 | ハマタイト マイレックス-Z | ▲ | ◎ | |
2成分 | ペンギンシール7000 | ▲ | ◎ |
◎:表中材料で相対評価が最も良い ○:一般のシリコーンと比較して汚れの進展が半分程度 △:難分解性オイルにより汚れが目立つ ▲:通常のシリコーンと比較してプライマー依存度が高く、温度・地震時のムーブメント追従性が低い
■使用・メンテナンス上のご注意
ご注意
- ウイルスクリーンを清掃する場合は、柔らかいスポンジときれいな水、または中性洗剤で表面の汚れを落とし、きれいな水ですすいでください。
- カッターナイフ等でコーティング面を擦るとキズが付きますので、ご注意ください。
また、スキージーのご使用もお避けください。 - 砥粒を含んだ洗剤や酸、アルカリ度の強い洗剤のご使用はコーティング膜のキズの原因となりますので、お避けください。