耐熱ガラス板をオーダーカット・加工販売します
耐熱ガラス板の種類
耐熱ガラスとは、熱で割れにくい性質があるガラスです。
これは熱膨張率が低く、局所的に熱を加えても膨張しないことが理由です。
建築用ととしての耐熱ガラス板の種類には、以下のものがあります。
- ・ショット社製の「テンパックスフロート」(ホウケイ酸ガラス)
- ・日本電気硝子社製の「ファイアライト」(ネオセラム)
弊社では、上記2種の耐熱ガラスをオーダーサイズでカット・加工できます。
また、産業用途で使用される「石英ガラス」も取り扱っています。
石英ガラスもオーダーサイズでカット・加工が可能です。
テンパックスフロートや、ロール板、石英ガラスは厚みを指定して製作することもあります。
耐熱ガラスの主な使用用途
- ・オイルガード
- ・油跳ね防止ガード
- ・厨房間仕切り
- ・薪ストーブ
- ・窯ののぞき窓
- ・ガスコンロの窓
- ・溶鉱炉 など
直接火が当たらないような場所では、強化ガラス(耐熱温度150~200℃)がおすすめです。
耐熱ガラス板の強度比較
耐熱ガラス板の強度比較
耐熱ガラス板の耐熱温度・衝撃による強度比較
耐熱温度・衝撃による強度比較
耐熱ガラスの中では、石英ガラスの耐熱温度が一番高く、1000℃です。
主に、溶解炉や焼却炉のサイトグラスに使用されます。
次に耐熱強度が高いのは耐熱温度750℃のファイアライトです。
薪ストーブの扉ガラスや、石窯の覗き窓に使用されます。
直接火が当たった状態で水をかけても、割れないほどの強度があります。
続いて耐熱強度が高いのはテンパックスで、耐熱温度は450℃です。
飲食店厨房とカウンターの間仕切りや、照明器具のカバーガラス等に使用されます。
強化ガラスは150~200℃の耐熱性のあるガラスです。
キッチンのオイルガードや焼き場とカウンターの間仕切りガラス等、直接火が当たらない場所で使用されます。
耐熱ガラス板各種の耐熱強度
耐熱ガラス板の耐熱強度
それでは、耐熱ガラスはどのぐらい熱衝撃に強いのか、また一般的なガラスとどのような違いがあるのでしょうか。
耐熱ガラスの「耐熱強度」について、下記のガラスで検証します。
- ・ファイアライト
- ・テンパックス
- ・強化ガラス
- ・一般的なフロートガラス
上記のガラスそれぞれに、バーナーの炎を当てて加熱、その後に水をかけて急冷し、熱衝撃の耐久性を調べました。
結果、「ファイアライトはバーナー直火の加熱後に水をかけても割れない」ということがわかりました。
詳しくはKGPRESS記事(こちら)もしくは下の動画をご覧ください。
耐熱ガラス板の衝撃強度について
耐熱ガラス板の衝撃強度
耐熱ガラスは熱に強いことがわかりましたが、衝撃にも強いのでしょうか。
一般的なガラスと比べてどのぐらい衝撃に強いのでしょうか。
耐熱ガラスの「衝撃強度」について、下記のガラスで検証します。
- ・ファイアライト
- ・テンパックス
- ・強化ガラス
- ・一般的なフロートガラス
ガラスそれぞれに鉄球を落として、衝撃に対する耐久性を検証します。
結果は「耐熱ガラスの衝撃耐久は一般的なガラスとほぼ変わらない」ということがわかりました。
詳しくはKGPRESS記事(コチラ)か、下の動画をご参照ください
耐熱ガラス板の見え方の比較~色の違いについて~
耐熱ガラス板の見え方の比較
強化ガラスの色
テンパックスの色
ファイアライトの色
厨房の焼き場、カウンターや、売場の間仕切りガラスにも、耐熱ガラスはよく使われます。
種類は主に、強化フロートガラス、テンパックスフロート、ファイアライトです。
それぞれのガラスを小口から見ると、色の違いがよくわかります。
【ガラスの色で見分けられる、こんなに違う耐熱ガラスの見え方】
耐熱ガラス板の厚み
耐熱ガラス板の厚み
テンパックスには、厚みの種類が豊富にあります。
0.7,1.1,1.75,2.0,2.25,2.75,3.3,3.8,5,6.5,8,10.2,12.2,15,20mmの15種類です。
また、テンパックスは厚み28.6mm~57.2mmのロール板があります。
そのため、両面研磨により厚みを指定してオーダーすることもできます。
ファイアライトの厚みは5mm、8mmのみです。
また、ネオセラムは3mm、4mmのみです。
石英ガラスは3,5,6,8,10mmが標準的な厚みです。
石英ガラスも両面研磨により厚みを指定して製作できます。
強化ガラスは厚み4mm以上で、4,5,6,8,10,12,15,19mmがあります。
耐熱ガラス板の最大寸法
耐熱ガラスのサイズについて
テンパックスフロートの標準サイズは1150*850mmです。
厚み5mmと8mmのテンパックスフロートは、1700×2300mmが最大寸法です。
ファイアライトの厚み5mmと8mmの最大寸法は1219×2438mmです。
また、厚み3,4mmのネオセラムは600×800mmが最大寸法です。
石英ガラスの元板サイズは厚み3,6mmは300×300mmが最大寸法です。
厚み5,8,10mmは600×600mmが最大寸法です。
強化フロートガラスは厚みにより最大寸法にそれぞれ違いがあります。
厚み4mm:1200×2000
厚み5mm:2600×1800
厚み6mm:2000×3600mm
厚み8mm、10mm:2400×4450mm
厚み12㎜:4350×2350
厚み15mm:2300×4250
耐熱ガラス板のカット加工納期
耐熱ガラス板のカット加工納期
テンパックスフロートの製作期間について、厚み2.75mm、3.3mm、5mm、8mmの通常納期は2日~5日です。
その他の厚みはサイズや加工方法によりますが、通常納期は10~14日です。
ファイアライトの厚み5mm、8mmは、通常納期2~5日です。
石英ガラスの通常納期は14日前後です。
強化フロートガラスの通常納期は8日~10日前後です。
納期については切断面処理や穴あけ、切り欠き等の特殊な加工等がある場合変動します。
個別の納期については、お見積りの際に合わせてお知らせいたします。
耐熱ガラス板の種類比較まとめ
テンパックス
耐熱温度※( )は強化
常用:450°(260°) 最高:500°(290°)
厚み
◆テンパックスフロート0.7~20mm
厚み一覧はこちらをクリック >>◆テンパックスロール板28.6~57.2mm(両面研磨により厚み決定)
サイズ
◆テンパックスフロート:
標準サイズ:1,150×850mm
厚み5.8mm:1,700×2,300mm
◆テンパックスロール板:
標準サイズ:1,000×1,500mm
使用用途
飲食店厨房とカウンターの間仕切り、照明器具の表面のガラス、サウナ室の窓ガラス、産業機器のカバーガラス等
ファイアライト・ネオセラム
耐熱温度
常用:750° 最高:800°
厚み
◆ファイアライト:5mm・8mm
◆ネオセラム:3mm・4mm
サイズ
◆ファイアライト(t5・t8):
最大寸法:1,219×2,438mm
◆ネオセラム(t3・t4):
最大寸法:600×800mm
使用用途
薪ストーブ、各種窯の覗き窓など直接火の当たる場所等
透明石英ガラス
耐熱温度
1,000°
厚み
◆標準厚み
3.0t(±0.2),5.0t(±0.2)・6.0t(±0.2),8.0t(±0.2)・10.0t(±0.2)
※上記以外の厚みの有無はご確認ください。
サイズ
t3、t6:最大寸法:300×300mm
t5、t8、t10:最大寸法:600×600mm
使用用途
溶鉱炉・焼却炉のサイトグラス、各種ガラスウエハ、LCD基板等
強化フロートガラス
耐熱温度
150°~200°
厚み
◆標準厚み:(3),4,5,6,8,10,12,15,19mm
※3mmは熱処理加工ガラスです。
サイズ
ガラスの厚みにより最大寸法は異なります。
厚み別最大寸法一覧はこちらをクリック >>使用用途
一般的建築物の窓ガラス、棚ガラス、ショーケース、テーブルトップガラス、厨房の間仕切りで直接火の当たらない部分、キッチンコンロ廻りのカバーガラス等
耐熱ガラス板の価格
耐熱ガラス板の価格
耐熱ガラスの価格については、すべてオーダーでカット加工販売しているため、都度お見積りをご提示させていただいております。
当社にて在庫している耐熱ガラス:テンパックス(厚み2.75mm、3.3mm、5mm、8mm)、ファイアライト(厚み5mm、8mm)及び強化フロートガラスでしたらお電話でもすぐにお見積り可能です。
耐熱ガラス板の価格についてはお電話もしくは下記WEBフォーム・メール・FAXなどでご連絡ください。